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中国ファーウェイ、AIサプライチェーンの国産化目指し深圳に半導体生産クラスター構築

中国ファーウェイ、AIサプライチェーンの国産化目指し深圳に半導体生産クラスター構築

Posted May. 06, 2025 09:47,   

Updated May. 06, 2025 09:47


中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)が、広東省深圳にメモリ半導体の製造はもとより、関連機器まで網羅する人工知能(AI)半導体生産クラスターを構築していると、英紙フィナンシャル・タイムズが4日(現地時間)報じた。第1次トランプ米政権下の2019年に米国の制裁リストに入り、西側主要国からも制裁を受けているファーウェイが、基幹部品を国産化する動きに出ているという分析もある。

同紙が入手した衛星写真によると、22年までは草木が生い茂っていた深圳南部の観瀾一帯に、今年に入って道路や四角い建物が建設されている。ファーウェイは、ここで独自開発した最新型半導体「アセンド」を生産するものとみられている。

また、中国の半導体装置メーカー「新凱来技術(SiCarrier)」、メモリ半導体メーカー「昇維旭技術(SwaySure)」などもここに入るものとみられる。新凱来技術は昨年、極端紫外線(EUV)露光装置の代わりに深紫外線(DUV)装置で5ナノメートルのチップを生産する過程について特許を申請し、注目を集めた。EUV装置は現在、オランダのASMLが独占している。ASMLも19年から中国への輸出を停止している。

昇維旭技術は、自動車や家電製品に使われるメモリ半導体をファーウェイに供給している会社だ。米国は、両社がファーウェイの技術開発を助けているという理由で、昨年12月「輸出規制リスト」に加えた。同紙は、「ファーウェイが両社の投資誘致を助けたり、技術や人材を共有する方式で、当該企業と連携している」と業界関係者を引用して伝えた。

米半導体調査機関「セミアナリシス」創業者のディラン・パテル氏も、「ファーウェイがウェーハ製造装置からAIモデル構築に至るまで、サプライチェーンの全過程を国産化しようとする前例のない試みをしている」と指摘した。


金喆仲 tnf@donga.com