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韓国衛星、米ロケットに載せられ放射線測定へ

韓国衛星、米ロケットに載せられ放射線測定へ

Posted May. 03, 2025 08:45,   

Updated May. 03, 2025 08:45


韓国の衛星が、米国の有人月探査プログラム「アルテミス」の一環として、宇宙放射線の測定を行う。月探査機「タヌリ」を除けば、地球で最も高い軌道を回る衛星になる。今回の任務を通じて、政府は今後、国内宇宙有人探査に必要な放射線の影響分析データを確保する計画だ。

宇宙航空庁は2日、米航空宇宙局(NASA)とアルテミス2号内のキューブ衛星「K-ラッドキューブ(K-RadCube)」の協力のための履行約定を交わしたと明らかにした。アルテミスには現在、計54ヵ国が参加しており、現在までアルテミス2号に関連して履行約定を交わした国は韓国とドイツだけだ。

アルテミス2号は来年4月、NASAのロケットである宇宙発射システム(SLS)、オリオン有人宇宙船に宇宙飛行士4人を乗せて月を回って地球に復帰する任務を行う。このロケットに搭載されて打ち上げられるK-ラッドキューブは、地球の高軌道からロケットの外に出た後、高度7万キロの「ヴァン・アレン帯」で宇宙放射線を測定する。ヴァン・アレン帯は、高エネルギー粒子が密集している地域で、有人宇宙探査のためには必ず経なければならない「危険」な地域だ。あまりにも放射線濃度が高い地域であるため長期間の任務は不可能で、K-ラッドキューブも約28時間測定任務を完了し、状態によっては最大2週間まで追加任務が可能になるものとみられる。

K-ラッドキューブは、横36.5センチ、縦23.7センチ、高さ22.2センチ、重さ19キロの小さなキューブ衛星で、韓国天文研究院の主管の下、国内宇宙スタートアップ「ナラスペース」が開発している。開発が完了すれば、今年7月に飛行認証を完了後、NASAに引き渡す予定だ。その後、衛星運用やデータ収集、分析は韓国天文研究院が担当して行う。今回の衛星には、宇宙放射線の環境での半導体の影響評価を遂行するために、国内企業が開発している製品も搭載される。今後、アルテミス3号の任務では、宇宙飛行士が月面に着陸し、月南極を探査する予定だ。


チェ・ジウォン記者 jwchoi@donga.com