
SKテレコムのハッキング事態が、未曽有の「USIM大乱」へと発展している。SKテレコムが十分な在庫が確保されていない状態で、USIM無償交換の対策を打ち出し、不安が大きくなった加入者の不便と混乱だけを煽ったという指摘が出ている。
SKテレコムは28日午前10時から、全国のTワールドの売場2600ヵ所あまりで、USIMの無料交換サービスを行った。2時間前の午前8時から「オープンラン」で列が長く並んだが、USIMの不足で引き返した客が続出した。会社が同日から稼動したUSIM交換オンライン予約システムも、10万人を超える同時接続者が殺到し、アクセスが円滑ではなかった。
SKテレコムが現在保有しているUSIMは、約100万枚に過ぎない。来月末までに500万枚を追加で確保することにしたが、交換対象者数に合わせるには、はるかに足りない。SKテレコムの加入者だけで2300万人、SKテレコム網を使う格安フォンの加入者(187万人)まで合わせれば、2500万枚のUSIMカードが必要になるものと試算される。
USIM在庫の確保状況によって、交換作業が数ヵ月かかるだろうという見方も出ている。SKテレコムは、他の通信会社に余っているUSIMカードの在庫の協力を要請している。通信業界の関係者は、「会社レベルで、SKテレコムの協力要請に対応している」としながらも、「国内トップのモバイル通信事業者であるSKテレコムほど、USIM在庫を保有している通信会社は多くないだろう」と話した。
USIMカードの大乱に乗じて、一部の通信会社の代理店で、大規模な補助金をばら撒くなど、顧客誘致競争も過熱している。放送通信委員会の関係者は、「市場を綿密にモニタリングしている」とし、「短通法は7月末に廃止の予定で、まだ生きているため、関連規定への違反があれば、携帯電話の流通店に対して調査点検を行う予定だ」と話した。
SKテレコムの加入者たちは、訴訟準備など集団行動にも突入した。彼らは、SKテレコムの不十分な対応を叱咤し、国会の国民同意請願を進めている。今回のUSIM情報流出事態に対する集団訴訟を準備しているネイバーコミュニティには、同日午後4時半基準で2万5000人余りが会員として加入した。
チャン・ウンジ記者 チョン・ナムヒョク記者 jej@donga.com






