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ロシア総参謀長、北朝鮮兵参戦を初めて認める「クルスク奪還に相当な支援」

ロシア総参謀長、北朝鮮兵参戦を初めて認める「クルスク奪還に相当な支援」

Posted April. 28, 2025 08:46,   

Updated April. 28, 2025 08:46


ロシアが26日、ウクライナ軍が一時占領した南西部のクルスク州全体の支配権を確保したと発表した。特に、クルスク州奪還の過程で北朝鮮軍がロシアを支援したとし、北朝鮮の派兵についても明らかにした。ロシア政府が北朝鮮派兵の事実を確認したのは初めてだ。両国の軍事協力が日増しに高まっているため、第2次世界大戦での勝利から80周年を祝う来月9日の記念式典に合わせて、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記がロシアの首都モスクワを訪れる可能性も提起されている。

ロシア国営タス通信などによると、ロシア軍のゲラシモフ総参謀長は同日、プーチン大統領とのテレビ会議で、「クルスク解放作戦が完了した。7万6千人以上のウクライナ軍が死亡または負傷した」と報告した。ゲラシモフ氏は、ウクライナが最後まで占領していたクルスク州ゴルナリを解放したとし、「ウクライナは敗北した」と重ねて強調した。プーチン氏も、「西側から装備の提供を受け、訓練を受けたウクライナ軍が莫大な損失を被ったことは、全ての戦線に影響を与えるだろう」と称賛した。

ゲラシモフ氏は特に、「クルスク解放作戦に参加した朝鮮民主主義人民共和国兵士の役割を強調したい」とし、北朝鮮派兵の事実と貢献を説明した。そして「北朝鮮軍は両国間の包括的戦略的パートナーシップ条約に基づき、ウクライナ軍の浸透部隊の撃破に相当な支援を提供した」とし、「ロシア兵士と肩を並べて戦闘任務を遂行し、高い専門性、忍耐力、勇気と英雄心を発揮した」と称えた。

ロシア外務省のザハロワ報道官も27日、北朝鮮派兵について言及した。ザハロワ氏は、「北朝鮮の『同志』が見せた連帯は、両国関係の高い同盟レベルを示している。両国関係が持続的に強化され、発展すると確信している」と述べた。そして、「私たちは友人を決して忘れない」と重ねて北朝鮮に感謝の意を表した。

ただし、ウクライナ軍は「状況は厳しいが、依然としてクルスクに陣地を維持している」とロシアの主張を否定した。ロシアはこれまでクルスク奪還に相当な力を注いできた。このため、この地域の情勢が今後、米国が主導してきた停戦交渉にどのような影響を与えるかも関心事だ。現在、米国は仲裁に乗り出しているが、「進展がなければ手を引く」とウクライナとロシアに迫っている。


崔智善 aurinko@donga.com