
無名に近かった韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアー4年目のキム・ミンジュ(23)が、今季3試合目でツアー初勝利を果たした。同大会は今シーズンに初めて開催され「初代チャンピオン」にもなった。
キム・ミンジュは13日、慶尚北道亀尾市(キョンサンブクド・クミシ)のゴルフゾーンカウンティ・ソンサン(パー72)で行われたKLPGAツアー・iM金融オープン最終ラウンドを6バーディーと1ボギーで5アンダー67で終えた。通算15アンダー273打を記録したキム・ミンジュは、パン・シンシル(21)とパク・ジュヨン(35)など2位タイグループを3打差で振り切って優勝した。同大会は今季に初めて開かれキム・ミンジュが初代チャンピオンになった。キム・ミンジュは、「普段から自分で考え込むことが多い方で、今日もいろいろと考えるようになったので、『結果は決まっている。自分にできることだけしよう』と気持ちを切り替えるようと努めた」とし、「心を空にしたら『初優勝』という贈り物のようなことが自分にもたらされらようで嬉しい」と話した。
単独5位で、パン・シンシルとパク・ジュヨンら1位グループに2打差で最終日を迎えたキム・ミンジュは、1番(パー4)からバーディーを奪い、先頭グループを追い始めた。着実に打数を減らしていたキム・ミンジュは9番(パー5)から約19メートルで「チップインバーディー」を奪い、パン・シンシルとともに首位タイになり、10番(パー5)でも連続バーディーを取って単独首位に躍り出た。首位を維持していたキム・ミンジュは、17番(パー3)で約2.8メートルのパーパットを逃してボギーを叩くミスもあったが、18番(パー5)で3打目をカップ横46センチにつけてバーディーを追加し、「バウンスバック(ミスショット後の立ち直り)」に成功し、結局優勝を確定した。キム・ミンジュは「アイアンショットがとても良くてファーウェイでもラフでも距離がうまく合ってバーディーチャンスが多かったのが優勝の秘訣」とし、「17番でパーパットを逃した時も悔しかったけど、自分にできることは全てやりつくしたので笑って済ませた」と話した。
2022年KLPGAツアーにデビューしたキム・ミンジュは、これまでゴルフファンにあまり知られていない無名に近い選手だった。イ・イェウォン(22)やユン・イナ(22)などデビュー同期の大物たちに押され、ファンに名前を知らせることができず、これまで優勝もなかったからだ。キム・ミンジュは同日までKLPGAツアーで94試合に参戦し、1度準優勝したのが最高成績だった。しかし、同日の招待大会でデビュー初勝利を果たし、ギャラリーに存在感をはっきりと示した。キム・ミンジュは「今シーズンの目標がデビュー初勝利だったが、思ったより早く優勝できたので目標を修正しなければならない」と言い、「携帯電話が古くなったので優勝をすれば携帯電話を買い変えると母に話してきたけど、ついに買い替えられそうだ」と笑顔で語った。
キム・ジョンフン記者 hun@donga.com