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子供のおもちゃを作るために借りた本を99年ぶりに返却

子供のおもちゃを作るために借りた本を99年ぶりに返却

Posted April. 10, 2025 09:15,   

Updated April. 10, 2025 09:15

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米国の図書館で、99年間延滞していた本が返却された。

9日、CNNによると、米ニュージャージー州オーシャンカウンティ図書館では、1926年3月に貸し出しされた本「少女と少年のための家で作るおもちゃ(Home-Made Toys for Girls and Boys)」が最近返却された。

本を返したメアリー・クーパー(81)氏は、亡くなった母親の遺品を整理している途中、この本を発見したという。1911年に出版されたこの本は、木や金属、家庭用品などで子供のおもちゃの作り方についての説明と絵が載っている。

本には当時、本の貸与返却に使ったカードが、段ボールカバーに包まれた状態で入っていた。本を借りた人は、クーパーの母方の祖父チャールズ・ティントン(1884~1927)。彼は亡くなる1年前に、この本を借りた。大工だったティントンは、娘のクーパーの母親におもちゃを作ってあげるために本を借りたとみられる。実際、クーパー氏は、本から祖父が作ったおもちゃの船と同じ形の船の絵を発見した。

オーシャンカウンティ図書館の関係者は、「うちの図書館が、今年でオープン100周年を迎える年に、この本が帰ってきたのはあたかも神の摂理のようだ」と喜んだ。図書館側は、返却された本を図書館の展示会場に保管し、延滞料は課さないことにした。


キム・ソミン記者 somin@donga.com