
最近、京畿道水原(キョンギド・スウォン)にある空軍第10戦闘飛行団付近で韓国軍の戦闘機を無断撮影して摘発された中国人高校生のA氏ら2人が、平沢(ピョンテク)の烏山(オサン)空軍基地でも無断撮影していたことが分かった。事実上、韓米空中戦力の運用状況に関する情報を収集したことになる。当局は、A氏の両親が中国の公安であることも確認し、対共容疑の有無などを捜査している。
8日、安保当局などによると、先月18日に観光ビザで入国した中国人高校生2人は、烏山空軍基地付近で米軍戦力などを撮影した。彼らはその後、先月21日に第10戦闘飛行団付近に移動し、携帯電話とデジタル一眼レフカメラで離着陸中の韓国軍戦闘機を無断撮影していたところ、住民の通報で警察に逮捕された。
警察は、彼らを軍事基地および軍事施設保護法違反の疑いで刑事立件し、出国禁止にした。また、「飛行機の写真を撮るのが趣味」という彼らの供述の信憑性が低いと見て、対共容疑などを捜査している。
先月29日には、現役軍人を抱き込み、軍事機密と非公開資料を収集してきた中国人グループのリーダーが逮捕された。彼らに抱き込まれたある兵士は、軍内部ネットに掲載された韓米合同軍事演習の進行計画などを渡した。昨年11月には、韓国国家情報院の建物をドローンで撮影した中国人が検挙された。入国当日、国情院付近の献仁陵(ホンインルン)に来てドローンを飛ばしたこの中国人は、警察の取り調べで、「世界文化遺産に関心があり、献仁陵を撮影した」と話し、犯罪容疑を否認した。
昨年6月には、釜山(プサン)に入港した米空母をドローンで不法撮影していた中国人3人が逮捕され、今年の1月にも国家重要施設最高等級に該当する済州(チェジュ)国際空港をドローンで無断撮影していた中国人が摘発されている。
申圭鎭 newjin@donga.com