
尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の罷免決定により、早期大統領選レースが本格的に始まった。最大野党「共に民主党」と与党「国民の力」は、次期大統領選の日程が確定次第、党の選挙管理委員会を発足させ、大統領選日程に突入する計画だ。ただし、民主党は李在明(イ・ジェミョン)代表が優位であることから牽制論が浮上することを懸念しており、「国民の力」は支持率1ケタ台の候補者が10人以上も乱立していることに頭を悩ませている。
民主党の金潤徳(キム・ユンドク)事務総長は6日、国会で記者会見を開き、「与えられた党内予備選の期間は30日ほどしかない」とし、「選挙ルールを定め、選挙を準備する上で問題が発生しないようにすることに集中した」と話した。大統領権限代行の韓悳洙(ハン・ドクス)首相が8日に開く定例閣議で次期大統領選の日程が確定すれば、李氏は党代表を辞任し、大統領選に出馬する予定だ。李氏側は党内予備選よりも本選に注力する考えであり、予備選陣営も最小規模に縮小する計画だ。李氏の独走が予想される中、「非明(非李在明)系」は出馬を天秤にかけている様子だ。金斗官(キム・ドゥグァン)前慶尚南道(キョンサンナムド)知事が7日に最も早く大統領選出馬を宣言する予定であり、金東兗(キム・ドンヨン)京畿道(キョンギド)知事や金慶洙(キム・ギョンス)前慶尚南道(キョンサンナムド)知事らも出馬が予想される。ただし、朴用鎮(パク・ヨンジン)元議員は同日、不出馬を宣言した。

ただし、世論調査で保守陣営候補の支持率をすべて合わせても李氏には及ばない。また、大統領弾劾賛成・反対で分かれた保守支持層の結集も急務だ。「国民の力」は、「反李在明感情を掘り起こして支持層を結集し、中道層の票を獲得する」戦略だ。
ユン・ダビン記者 チェ・ヘリョン記者 empty@donga.com