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崔泰源・商議会頭「韓国のAI技術力は世界10位圏外、従属国に転落しかねない」

崔泰源・商議会頭「韓国のAI技術力は世界10位圏外、従属国に転落しかねない」

Posted March. 27, 2025 08:50,   

Updated March. 27, 2025 08:50

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大韓商工会議所の崔泰源(チェ・テウォン)会頭(SKグループ会長・写真)は、韓国の人工知能(AI)の技術能力を世界で10位圏外と評価し、「AI従属国」に転落しかねないと警告した。

崔氏は25日、ソウル中区(チュング)の大韓商工会議所で就任4周年の記者懇談会を開き、「世界の順位から見れば、韓国は(AI能力が)10位圏外に落ちている」とし、「未来は巨大言語モデル(LLM)が必要であり、我々のLLMが一つでもなくてはならない」と述べた。崔氏は、「LLMを内部に搭載できなければ従属する」とし、「(韓国が)『AI従属国』に転落することを防がなければならない」と強調した。

LLMとは、人間の言語をAIが理解できるように学習と推論を経たAIモデルだ。韓国国内企業の中では、ネイバーやLGなどがLLMを発売し、米国の巨大IT企業を追撃している。

崔氏は、「韓国製造業の競争力は、過去のように『非常に良い』というほどではない」とし、「強力なライバルがすでに浮上し始めている」と話した。崔氏は「今は、AIをどのように製造に導入し、他人より良い物と製造能力を備えていくかが重要だ」とし、「製造業の空洞化で(工場が海外に)出ていくことを止めることが現在の大韓民国の選択肢になるのではなく、むしろAIを動かして製造の競争力を他人よりさらに育てなければならない」と話した。そのうえで「昔と同様、この地で物を生産し輸出しようとするモデルを再考しなければならない」と強調した。

崔氏は米トランプ政権2期目に関連し、「米商品をより多く購入する方向で、(米国の)貿易赤字を解消できる。エネルギーは中東への依存度が大きかったものを減らし、米国産を輸入する」と述べた。

今年10月、慶尚北道慶州(キョンサンブクド・キョンジュ)で開かれる「アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議」の準備にも拍車がかかっている。崔氏は、「(APEC期間中に)宿舎問題が発生する可能性がある」とし、「慶尚北道浦項(ポハン)にクルーズ船を持ってくる。それを宿泊施設として活用するつもりだ」と説明した。


ハン・ジェヒ記者 hee@donga.com