
21日から3日間、慶尚南道(キョンサンナムド)の山清(サンチョン)と金海(キムヘ)、慶尚北道義城(キョンサンブクド・ウィソン)、蔚山蔚州(ウルサン・ウルジュ)などで同時多発的に発生した大型山火事で、23日まで計4人が死亡し、サッカー場4600個分の山林が燃えた。高温乾燥した天気と強風が続く中、今週半ばまでは雨のニュースもなく、鎮火に困難が予想される。政府は22日午後6時を期して、災害事態を宣言した。
23日、中央災害安全対策本部によると、山清郡矢川面(シチョンミョン)で21日午後3時26分ごろ山火事が発生し、山火事対応の最高段階である3段階が発令された。山火事は、乾ききった天気の中、強風に乗って急速に広がったため、23日午後1時基準の鎮火率は65%に止まっている。この火事で、慶尚南道昌寧郡(チャンニョングン)所属の広域山火事鎮火隊員3人と引率公務員1人の4人が命を落とした。山林当局は、彼らが鎮火作業中に突然吹いてきた逆風のため、炎の中で孤立したものと見ている。火事が起きた矢川面新川里(シンチョンリ)一帯は、標高650~950メートルの高地だ。死者とともに鎮火に乗り出していた消火隊員5人も負傷し、避難していた住民1人は煙を吸うなど計10人の死亡および負傷者が発生した。山清では住宅10棟、義城では24棟が全焼した。
義城では、墓参り客の失火で発生した山火事が2日間続いた。同地域には、看板が飛ぶほどの風である秒速17.9メートルの強風が吹いて、炎が広がり、鎮火率は51%(23日午後1時基準)に止まっている。谷から山頂に向かって吹く「谷風」まで加わり、鎮火に困難を経験した。蔚州郡でも、22日に発生した山火事が2日間続き、山火事の3段階が発令された。慶尚南道金海、咸陽(ハムヤン)、忠清北道沃川(チュンチョンブクド・オクチョン)などでも相次いで山火事が発生し、中部と南部地域のいたるところで山火事が発生している。
中央災害安全対策本部は、全国同時多発の山火事で23日午前8時基準で、山林3286ヘクタールが燃えたことが、集計の結果明らかになったと発表した。地域別では、義城が1802ヘクタール、山清が1329ヘクタール、蔚州が85ヘクタール、金海が70ヘクタールとなっている。午前8時基準で、義城が951人、山清が335人、蔚州が80人、金海が148人の計1514人の住民が仮設住宅に避難している。中央災害安全対策本部は、「22日0時から23日午後まで、山火事が全国で計40件発生した」と明らかにした。崔相穆(チェ・サンモク)大統領権限代行副首相兼企画財政部長官は前日、山清郡を特別災難地域に宣言した。
山清=ト・ヨンジン記者 蔚山=チェ・チャンファン 0jin2@donga.com