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現代自動車が上海モーターショー不参加を決定、中国進出以来初めて

現代自動車が上海モーターショー不参加を決定、中国進出以来初めて

Posted March. 20, 2025 08:44,   

Updated March. 20, 2025 08:44


現代(ヒョンデ)自動車グループは、中国最大規模の自動車展示会「上海モーターショー」で、今年は展示しないことを決めた。2002年に中国に進出して以来、毎年上海と北京で開かれるモーターショーに出品を続けてきた現代自動車グループが、全面的に参加しないのは今回が初めてだ。

地元の電気自動車(EV)メーカー各社の台頭により、中国市場内での存在感が減っており、息抜きに出たものと見られる。現代自動車グループは、その代わり、力を集めてジョージア州の新工場「現代自動車グループメタプラントアメリカ(HMGMA)」の完成式に投入するなど、米国市場に全力を傾ける方針だ。

18日、業界によると、現代自動車グループは、4月に開かれる上海モーターショーに参加しないことを社内で確定した。上海モーターショーは、北京モーターショーと共に中国を代表する2大自動車展示会で、交互に開催される隔年行事だ。

現代自動車グループが不参加を決めた背景には、中国市場での低迷が影響を及ぼしたという分析が出ている。現代自動車グループは一時、中国市場で100万台以上の車を販売して善戦したが、サード(THAAD)事態や新型コロナのパンデミックなどを経験し、シェアが急落した。韓国自動車モビリティ産業協会(KAMA)によると、2019年に中国市場で販売台数101万1446台を記録し、4.7%のシェアを占めていた現代自動車グループは、昨年基準で43万1215台まで販売台数が減り、シェアも1.6%に減少した。昨年、中国内の新エネルギー車の小売販売台数「トップ10」に入った海外ブランドはテスラが唯一だ。

この中で、米中間の覇権競争がさらに激しくなり、中国に攻撃的に投資を拡大するのも容易ではない状況だ。現代自動車グループは、今善戦している米国市場にさらに力を入れ、活路を模索している。現代自動車グループは、米国市場で2年連続で過去最高の業績を更新するなど、好調を続けている。ドナルド・トランプ米大統領が輸入車に対して25%の関税賦課を予告しているが、現代自動車グループは今月中に、HMGMAの完成式を成功裏に開催し、現地の生産基地の稼働率を引き上げて対応する方針だ。完成式には、現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長や会社の主要経営陣をはじめ、ジョージア州知事など、州政府や連邦政府の関係者らが出席するという。


ハン・ジョンホ記者 hjh@donga.com