
米海軍艦艇に対する韓国造船会社の初の整備・修理・オーバーホール(MRO)事業が成功裏に終わった。韓国造船大手ハンファオーシャンは13日、米海軍の補給艦「ウォリー・シラー」に対するMROを終えて引き渡したと明らかにした。ウォリー・シラーのMRO作業は巨済(コジェ)事業場で6ヵ月間行われた。船体及び機関メンテナンス、主要装備の点検及び交換、システム改善など、全般的な整備作業が実施された。
特に、ハンファオーシャンは、整備過程で発注元である米海軍が発見できなかった追加整備事項も見つけた。米海軍と契約書を作成し直し、契約金額を引き上げた。引き渡し時期も従来の1月から2~3ヵ月後に延長した。ハンファオーシャン関係者は、「追加的な整備要素を見つけ、再契約まで進め、米海軍の信頼を高める契機となった」と話した。
ハンファオーションの今回の米海軍MRO事業を機に、米国との造船業協力が本格化するとみられている。ハンファオーシャンは、ウォリー・シラーのほか、米海軍第7艦隊所属の補給艦「ユーコン」の定期修理事業も行われている。韓国造船最大手のHD現代(ヒョンデ)も早ければ来月発注予定の海軍MRO事業に初参入する予定だ。全世界の海軍MRO市場は約80億ドル(約11兆6300億ウォン)規模。業界は、市場規模が今後も拡大すると見ている。
キム・ヒョンミン記者 kalssam35@donga.com