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来年冬季五輪金に挑戦する金彩然「母が作った衣装を着てリンクに立つと心強い」

来年冬季五輪金に挑戦する金彩然「母が作った衣装を着てリンクに立つと心強い」

Posted March. 12, 2025 08:52,   

Updated March. 12, 2025 08:52

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「母が作ってくれた衣装を着ると、リンクでも心強い気がします。来年のオリンピックの時も母の衣装を着てメダル獲得に挑戦するつもりです」

韓国女子フィギュアスケートの看板に浮上した金彩然(キム・チェヨン、19)は26日、米国ボストンで開催される2025国際スケート連盟(ISU)世界選手権を控え、詰めの調整に励んでいる。今季最後のメジャー大会である今大会には、2026ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪の国別出場権がかかっている。昨年の同大会銅メダルに続き、2年連続のメダル獲得に挑戦する金彩然は11日、ソウル泰陵(テルン)スケートリンクで公開練習を終えた後、「来年の冬季五輪の時も、母が新しく製作した競技衣装を着て出る予定だ」とし、「私は背が低い方だけど、母は足が長く見えるように仕立ててくれる。母が作ってくれた衣装を着て試合に出ると、母と一緒にいる感じがする」と話した。

大学でインテリアデザインを専攻した母のイ・ジョンアさんは、娘がフィギュアを始めた小学校以後、衣装費を節約しようと直接競技衣装を作り始めた。ショートやフリーに合わせたデザインと生地の購入、製作に至るまで直接手掛けている。イさんがデザインした衣装は金彩然の活躍と相まって、今シーズンISU「ベスト衣装賞」候補に選ばれた。ISUは1シーズンを終えた後、創意性や独創性を最もよく表した衣装とその衣装のデザイナーに賞を与えている。

金彩然は、「衣装賞候補に選ばれたという話を聞いてとても嬉しかった。母が作った衣装が良い評価を受けて嬉しかった。母も喜んでいた」と言って笑った。

金彩然は母の衣装を着て出場した先月のハルビン冬季アジア大会と四大陸選手権を相次いで制覇し、本格的な「金彩然時代」の始まりを知らせた。金彩然は特に、アジア大会で世界ランキング1位の坂本花織(日本)を破り、サプライズの金メダルを手にした。金彩然は今回の世界選手権でも大会4連覇に挑戦する坂本と避けられない勝負を繰り広げる。金彩然は「毎シーズンそうだったように、ただ自分自身にもっと集中したい」とし、「世界選手権でもう一度個人最高記録を破ることができるよう最善を尽くす。良いコンディションを保って、必ずメダルを取りたい」と話した。

金彩然のISU公認最高記録は、アジア大会以後に開かれた四大陸選手権で出た。アジアやアメリカ、アフリカ、オセアニア大陸の選手らが参加する同大会のフリーで完璧な演技を披露した金彩然は、合計222.38点を獲得した。同大会で優勝した韓国人選手は金妍兒(キム・ヨナ、2009年、引退)と李海仁(イ・ヘイン、2023年)に続いて3人目だ。

「フィギュアプリンス」の車俊煥(チャ・ジュンファン、24)も2年ぶりの世界選手権メダルを狙っている。ハルビンアジア大会で韓国男子では史上初めて金メダルを獲得した車俊煥は、四大陸選手権で体力低下と足首の負傷にもかかわらず銀メダルを獲得する闘魂を発揮した。2023年世界選手権で銀メダルを獲得した車俊煥は、昨年は10位だった。


チョ・ヨンウ記者 jero@donga.com