
「12・3非常戒厳」事態が12日で100日となったが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の釈放と憲法裁判所の弾劾審判をめぐる賛否の対立はさらに激化している。最大野党「共に民主党」は11日からソウル・光化門(クァンファムン)で尹大統領の罷免を求めるテント座り込みを開始し、「場外闘争」の総力戦に乗り出した。これに対し、与党「国民の力」も親尹(親尹錫悦)系を中心にソウル鍾路区(チョンロク)の憲法裁判所前で弾劾却下を求める24時間リレーデモを開始した。国会が憲法裁の宣告に応じることを約束し、統合を図らなければならないという声が高まっているが、街頭政治に乗り出した政界がむしろ国民の分裂を煽っているという批判も出ている。
「共に民主党」は祖国革新党などと共に、同日から光化門でテントを張って座り込みを始めた。「共に民主党」所属議員たちは、同日から毎晩、光化門で集会とリレー発言を行う予定だ。「尹錫悦弾劾国会議員連帯」所属の同党の朴洙賢(パク・スヒョン)、閔炯培(ミン・ヒョンベ)、金俊爀(キム・ジュンヒョク)議員と進歩党の尹鍾五(ユン・ジョンオ)議員は同日午後、光化門のテントで断食座り込みを開始した。同党の朴弘培(パク・ホンベ)、金文洙(キム・ムンス)、全真淑(チョン・ジンスク)議員は、国会本庁前で断髪を行った。12日には同党議員全員がソウル汝矣島(ヨウィド)から光化門まで徒歩行進を行う。朴賛大(パク・チャンデ)院内代表は、「民主主義の破綻を阻止するため、何でもやり抜く」と述べた。
これに対抗して、「国民の力」親尹系議員も憲法裁の前で対抗リレーデモを開始した。尹相現(ユン・サンヒョン)議員は、「弾劾棄却だけが大韓民国の体制を立て直し、異常を再び正常化させる道だ」と述べた。金善教(キム・ソンギョ)、朴大出(パク・デチュル)、張東赫(チャン・ドンヒョク)議員らもリレーデモに参加する予定だ。
政界が街頭に出たのは、尹大統領の弾劾審判の宣告が迫る中、尹大統領の釈放が憲法裁の宣告に影響を及ぼす可能性があるという観測による。同日、ソウル都心と大学キャンパスでは尹大統領の弾劾をめぐる集会が行われた。サラン第一教会の全光焄(チョン・グァンフン)牧師が率いる「大韓民国を正す国民運動本部」は、10日から憲法裁に近い安国(アングク)駅前の3車線で弾劾反対の徹夜集会を行った。弾劾を求める陣営は光化門で断食座り込みと徹夜集会を行った。大学キャンパスも弾劾賛否をめぐる集会と対立に悩まされている。
慶北(キョンプク)大学のオム・ギホン教授は、「ただでさえ弾劾をめぐる国民分裂が深刻なのに、政界が油を注いでいる」と批判した。仁川(インチョン)大学のイ・ジュンハン教授は、「弾劾審判は司法部に任せ、国会は民生という本来の役割に忠実でなければならない」と指摘した。
アン・ギュヨン記者 イ・サンホン記者 kyu0@donga.com