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尹大統領、釈放翌日に与党ツートップと会って「官邸政治」

尹大統領、釈放翌日に与党ツートップと会って「官邸政治」

Posted March. 11, 2025 08:56,   

Updated March. 11, 2025 08:56

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は9日、ソウル漢南洞(ハンナムドン)の官邸で与党執行部と面談し、大統領室参謀たちと食事をした。釈放当日、親尹(親尹錫悦)系議員らとの電話に続き、9日には食事接見を行ったのだ。憲法裁判所の弾劾審判決定を前に、世論を刺激するような対外活動やメッセージは控えるという方針を明らかにしたが、事実上の「官邸政治」が本格化したとみられている。

尹大統領は9日午後、官邸で与党「国民の力」の「ツートップ」である権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長、権性東(クォン・ソンドン)院内代表と面談した。同党の申東旭(シン・ドンウク)首席報道官は10日、国会で記者団に対し、権寧世氏と権性東氏が前日午後8時から30分ほど尹大統領と会談したと伝えた。申氏は、「茶を飲みながら、尹大統領が収監生活での所懐を話した」とし、「この間、2人を中心に『党をしっかり運営してくれて感謝する』という言葉もあった」と伝えた。

権寧世氏は記者団に対し、「大統領が拘留されて一日か二日しか経っていないので、長い話はしなかった」とし、「健康について尋ね、大統領は私たちにこれからもよろしく頼むという趣旨(の話)、拘置所での様々な所懐を話した」と語った。

与党執行部は、1月の尹大統領の逮捕状執行阻止のための官邸前集会や弾劾反対集会には参加せず、先月、拘置所を訪問した際にも人間的道理による「個人の資格」であることを強調していた。権寧世氏は10日、「党執行部が大統領と線を引かないという批判がある」という話に、「大統領に党執行部として挨拶に行くのは当然だが、それを線を引いた、引かなかったと解釈するのは同意できない」と反発した。

尹大統領は釈放直後の8日、官邸で鄭鎮碩(チョン・ジンソク)大統領秘書室長ら参謀陣と夕食を共にしたのに続き、9日にも参謀陣と昼食会を行ったという。また、権性東氏と羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)、尹相現(ユン・サンヒョン)議員らと電話で話した。

「国民の力」の内外では、親尹系議員が大統領官邸を訪問する可能性が指摘されている。だが、ある親尹議員は電話取材に対して、「大統領側が議員の官邸訪問が世論にどのような影響を与えるかを考慮して判断するのではないか」と話した。

与党によると、「国民の力」所属の広域地方自治体首長らも大統領室に訪問要請をしているという。

「共に民主党」は、尹大統領と党ツートップとの面談ニュースに「実に情けないこと」と批判した。同党の韓珉洙(ハン・ミンス)報道官は同日、記者会見で、「大統領が事実上『官邸政治』を再開した」とし、「与党を動かして憲法裁を揺さぶろうとしている」と主張した。


申나리 journari@donga.com