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「非常戒厳」から3ヵ月、「分裂」の日常化

「非常戒厳」から3ヵ月、「分裂」の日常化

Posted March. 03, 2025 09:05,   

Updated March. 03, 2025 09:05

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾審判を控えた中、1日、ソウル各地で弾劾賛成・反対集会が開かれ、民心が衝突した。弾劾賛否集会に参加した与野党の政治家たちは、嫌悪発言と陰謀論で分裂と対立を増幅させた。尹大統領が憲法裁判所の審判を承服しない可能性を示唆し、韓国社会が対立のブラックホールに陥る中、憲法精神の根源となった3・1節が扇動政治に染まったという批判の声が起こっている。

警察などによると、1日、ソウル光化門(クァンファムン)や汝矣島(ヨウィド)で開かれた弾劾反対集会には計11万8200人、景福宮(キョンボククン)前や憲法裁付近の弾劾賛成集会には計3万人が集まった。アスファルトに出た与野党議員たちは、強硬な支持層に向けた極端な発言を連発した。光化門の弾劾反対集会で演壇に立った与党「国民の力」の徐千浩(ソ・チョンホ)議員は、高位公職者犯罪捜査処と中央選挙管理委員会、憲法裁について、「すべて叩きつぶさなければならない。叩きつぶそう」と声を上げた。金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官は、弁護人を通じて公開した獄中書簡で、「不法弾劾裁判を主導した(憲法裁判官の)文炯培(ムン・ヒョンベ)、李美善(イ・ミソン)、鄭桂先(チョン・ゲソン)を直ちに処断しよう」と主張した。支持者に、憲法裁の審判結果に従わず報復行動に出るよう求めたのだ。

最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、ソウル鍾路区(チョンロク)の憲法裁付近で行われた弾劾賛成集会で、「内乱の夜が続いていたら、私はおそらく延坪島(ヨンピョンド)の深い海のどこかでワタリガニの餌になっただろう」と述べた。「非常戒厳」に加担した容疑を受けるノ・サンウォン元情報司令官の手帳に書かれたいわゆる「白翎島(ペクリョンド)作戦」に触れ、支持層を刺激したのだ。祖国革新党の黄雲夏(ファン・ウンハ)院内代表は、「(尹大統領が)あらゆる嘘をつき、小策を弄し、ある神父の言葉通り、気が狂ったように荒れ狂っている」と述べた。

対立と分裂は大学キャンパスなどにも広がっている。3日で非常戒厳宣布から丸3ヵ月経ったが、尹大統領が謝罪を拒否し、弾劾訴追を「巨大野党の内乱工作」と規定しており、弾劾賛否の対立が「ニューノーマル」化しているという指摘が出ている。

中央大学政治国際学科の崔栄真(チェ・ヨンジン)教授は、「政治的二極化と対立の日常化により、韓国社会には現在、双方の議論も、縫合のための努力もない心理戦の内戦状態」とし、「このような状況が長期化すれば、国家機能を阻害し、政治的無能、社会的不能状態に陥るだろう」と指摘した。


黃炯? constant25@donga.com