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米制裁の中国ファーウェイ、最新AIチップ生産能力を1年で2倍にアップ

米制裁の中国ファーウェイ、最新AIチップ生産能力を1年で2倍にアップ

Posted February. 27, 2025 08:45,   

Updated February. 27, 2025 08:45


中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)が、米国の制裁にもかかわらず人工知能(AI)半導体の生産能力を大幅に引き上げたと、海外メディアが報じた。ディープシークを通じてAI分野の競争力を見せた中国が、AI半導体でも自立の可能性を高めたという観測が流れている。

25日(現地時間)、英紙フィナンシャル・タイムズは、「ファーウェイが最新のAIチップの歩留まりを40%に近づけた」とし、「これは1年前の20%から2倍の増加」と報じた。業界では、半導体の歩留まりが60%に達すると、商業化が可能と見ている。同紙はこれについて、「米国の輸出規制にもかかわらず、中国がAIインフラ整備に画期的な進展を遂げた」と評価した。

ファーウェイは自社のAI半導体アセンド910B(中国名・昇騰910B)を開発したのに続き、昨年最新バージョンであるアセンド910Cを発表して注目を集めた。特に、ファーウェイは、アセンド910CがNVIDIAのAI半導体H100と同様のレベルだと宣伝している。中国のAIスタートアップであるディープシークのAI推論モデルR1にも、アセンンド910Cが推論用AI半導体として活用されたという。中国政府は、自国の技術企業にNVIDIA製品の代わりにファーウェイのAIチップを購入するよう奨励している。

ファーウェイは、中国の半導体受託製造(ファウンドリー)最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)に委託してAIチップを生産している。SMICは極端紫外線(EUV)装置なしで先端半導体を製作できるいわゆる「N+2」プロセスを使用している。米国の輸出規制により、中国はオランダの半導体装置メーカーASMLのEUV装置を購入できないためだ。N+2工程は、半導体微細工程の核心であるEUVを使用できないため、歩留まりが低調だったという。しかし、生産経験を積んで歩留まりの問題を克服しているようだ。同紙によると、ファーウェイは今年10万個のアセンド910Cを生産する計画だ。ファーウェイは昨年までは大量生産に乗り出せなかったという。


パク・ジョンミン記者 blick@donga.com