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「分裂の3月」の火種となった尹大統領の最終陳述

「分裂の3月」の火種となった尹大統領の最終陳述

Posted February. 27, 2025 08:44,   

Updated February. 27, 2025 08:44

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が弾劾審判の最終陳述で憲法裁判所の弾劾決定の承服や国民統合のメッセージを出さなかったことで、国民の分裂が増幅されるのではないかという懸念が高まっている。昨年12月3日の「非常戒厳」宣布の責任を「巨大野党」に転嫁し、自身に対する弾劾の試みを「内乱工作」と規定したからだ。3月中旬に予想される憲法裁の弾劾審判宣告で棄却と認定、どのような決定が下されても、大統領の弾劾をめぐる賛否の対立が爆発する可能性があるとみられ、尹大統領の最終陳述が「分裂の3月」に向かう火種になったという批判が出ている。

尹大統領は25日の憲法裁最終弁論の最終陳述で、「巨大野党と内乱工作勢力は(過去の戒厳に対する)トラウマを悪用して国民を扇動している」とし、「職務に復帰すれば、まず87年体制を私たちの体に合わせ、未来世代に正しい国を引き渡すための改憲と政治改革の推進に任期の後半を集中したい」と述べた。弾劾棄却を前提に任期短縮改憲推進の意向などを明らかにし、支持層結集に出たのだ。弾劾が認定されても、支持層を狙った尹大統領の獄中政治が続くという見方もある。

与党「国民の力」の権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長は26日、「最終弁論は非常に肯定的で、国民にアピールできると評価する」とし、「(弾劾棄却を)望む」と述べた。一方、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、「すべての国民が知っている事実を手のひらで空を隠すようにしても無駄」とし、「このような方法で歪曲しても本質は変わらないということをすぐに悟ることになるだろう」と批判した。

尹大統領の最終陳述で、政界で弾劾賛否の対立が増す中、「アスファルト民心」の衝突も激化する様相だ。来月1日、ソウル光化門(クァンファムン)など全国各地で3・1節を迎え、弾劾反対集会と弾劾賛成集会が開かれる予定だ。民主党など「野党5党」が参加する「内乱終息民主憲政守護新しい大韓民国円卓会議」もソウル光化門で共同集会を開き、尹大統領の解任を求める予定だ。集会では、李氏らが演説する見通しだ。保守団体も国家非常祈祷会などの集会を予告している。

建国(コングク)大学校法学専門大学院の韓尚熙(ハン・サンヒ)名誉教授は、「(尹大統領は)徹底して言い訳に終始し、すべての責任は野党にあり、自身にやましいところはないといった表現をした」とし、「憲法裁の決定に対する不服申し立ての可能性を示唆したもので、一方で支持者への一定のメッセージと言える」と批判した。


黃炯? constant25@donga.com