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強力な幻覚と暴力を誘発、警察が世界的にも報告例のない新種麻薬を摘発

強力な幻覚と暴力を誘発、警察が世界的にも報告例のない新種麻薬を摘発

Posted February. 26, 2025 09:21,   

Updated February. 26, 2025 09:21


国立科学捜査研究院(国科捜)が全世界で報告されたことのない新種麻薬類を検出し、化学構造を解明したと25日、明らかにした。この麻薬は最近、世界的に広がっているケタミンと似た化学構造を有することが分かった。

国科捜が見つけた新種麻薬類は「2-fluoro-2-oxo PCPr」で強力な幻覚効果があるフェンシクリジン(PCP)系列だ。フェンシクリジンは「天使の粉」と言う異名で呼ばれるほど強力な幻覚剤だ。中毒になると幻覚と妄想、暴力的行動などが現れることがある。最近、国内と米国など世界で広がっている動物用の麻酔薬ケタミンもフェンクリジンの一種だ。

この麻薬類は先月末、忠清南道天安市(チュンチョンナムド・チョンアンシ)の西北警察署の捜査を通じて分析が始まった。当時、警察が確保した白色粉末の薬物はテレグラムなどを利用して特定場所に麻薬を置き去ることで取引する「投げ」と呼ばれる手法で流通したことが把握された。警察が国科捜に成分の分析を依頼したが、既存の麻薬類と一致しないことが判明。国科捜の関係者は「初めて検査した時は既存麻薬類と一致するところがなくて麻薬ではないのかと思ったが、典型的に麻薬を取引する『投げ』の手法で流通したことを考慮し、化学構造の分析に着手した」として「分析結果、外国にも全くデータがない新種麻薬であることが明らかになった」と説明した。

国科捜によると、この麻薬類は2023年にソウル龍山(ヨンサン)区で発生した「現職警察官のマンション墜落死および集団麻薬会合事件」で検出された麻薬類とも類似した化学構造を有しているという。当時死亡した警察官から検出された麻薬類は「2-fluoro-2-oxo PC」の構造を有していた。国科捜の関係者は、「構造を少しずつ変えながら規制を回避して広がっていくのが新型麻薬の特徴」と説明した。

国科捜が同麻薬類を分析している間、ソウルや仁川(インチョン)市、京畿道水原市(キョンギド・スウウォンシ)、全羅北道(チョルラブクド)など全国各地から同時多発的に同薬物の分析依頼が寄せられたという。国科捜は分析結果を国内外の関係機関と共有することで迅速な対応が行われるよう支援し、国際学術誌(SCI級)に関連内容をまとめた論文を投稿する計画だ。


チョン・ヘジン記者 sunrise@donga.com