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北朝鮮・金剛山にある「最後の韓国資産」離散家族面会所、昨年松から撤去中

北朝鮮・金剛山にある「最後の韓国資産」離散家族面会所、昨年松から撤去中

Posted February. 14, 2025 08:55,   

Updated February. 14, 2025 08:55

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北朝鮮が、金剛山(クムガンサン)観光地区内にある韓国政府施設である離散家族面会所の撤去に乗り出したことが確認された。2008年に完成し、5回にわたって離散家族の再会が行われた面会所は、金剛山に残っている最後の韓国政府の資産だ。

13日、統一部によると、北朝鮮が面会所の撤去を始めたのは昨年末からだ。最近、面会所本館の最上階の展望台と建物の外壁、タイルを剥がす作業と本館の両側に位置する付属建物2ヵ所の壁の撤去が進められていることが分かった。

面会所は、2003年、南北赤十字会談の合意によって計550億ウォンが投入された地下1階、地上12階建ての大型建物で、2008年に完成した。故パク・ワンジャさん射殺事件などで完成初期は使われなかったが、2009年から2018年まで計5回の離散家族の再会行事が行われた。

北朝鮮は、金正恩(キム・ジョンウン)総書記が2019年10月に金剛山を訪れ、「見るだけでも気分が悪くなるような韓国側の施設を、すべて撤去せよ」と指示して以来、観光地区内の韓国側建物の撤去作業を進めてきた。新型コロナウイルスが落ち着いた2022年から、本格的に現代峨山(ヒョンデ・アサン)所有の海金剛(へグムガン)ホテルと金剛山文化会館などを撤去した。観光地区内のゴルフ場や生活館など、企業所有資産の撤去も進められているという。2019年当時、金総書記が、韓国側の施設をなくし、「新しい文化観光地区」を設けるべきだと指示したが、まだ観光地区内に北朝鮮が新しい施設を建設する動きはないという。

統一部の具炳杉(ク・ビョンサム)報道官は同日、声明を発表し「離散家族の念願を踏みにじる反人道主義的行為であり、韓国国有の資産に対する重大な侵害行為だ」とし、「法的措置や国際社会との協力など、必要な措置を検討していきたい」と話した。


申圭鎭 newjin@donga.com