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「尹大統領 扉を壊せ-銃と言った」、前首都防衛司令官が検察に供述

「尹大統領 扉を壊せ-銃と言った」、前首都防衛司令官が検察に供述

Posted February. 06, 2025 09:02,   

Updated February. 06, 2025 09:02

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検察が李鎮雨(イ・ジンウ)前陸軍首都防衛司令官を取り調べ、「非常戒厳」宣布当時、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が『扉を壊せ』と言い、『銃』という単語を使った」という供述を確保したことが分かった。尹氏は、国会への進入指示に李氏が躊躇すると、「おっ?おっ?」と急き立てたことも確認された。尹氏側の「平和的啓蒙令」という主張を退けることができる決定的な供述を検察が確保したものとみられる。

5日、東亜(トンア)日報が確認した捜査記録によると、李氏は検察の取り調べに対し「尹氏が『扉を壊せ』と言ったことと、『銃』という言葉を使った記憶がある」という趣旨の供述をしたことが分かった。検察はまた、緊急戒厳当日、李氏に随行した首都防衛司令部の将校A氏から、李氏と尹氏が4回にわたって通話した内容を聞いたという供述も確保した。A氏は検察の取り調べで、「尹大統領が『銃を撃ってでも扉を壊して中に入って引きずり出せ』『4人で1人を抱えて出てこい』と言った」と供述したことが分かった。李氏も、尹氏が引きずり出すように言った対象を「国会議員」と認識したと供述した。

検察の取り調べの結果、尹氏は李氏が答えられずに躊躇すると、大声で「おっ?おっ?」と李氏を急き立てたことが確認された。李氏は国会にいた首都防衛司令部幹部に尹氏の指示をそのまま伝えたという。検察は、同幹部から「李氏が『本庁内部に進入して議員を引きずり出せ』と指示した」という供述も得たという。ただし、李氏は、「大統領から引きずり出すよう指示を受けた後、ショックを受け、その後の状況をよく覚えていない」と話したという。

李氏やA氏ら首都防衛司令部関係者の供述は、尹氏の主張と真っ向から対立する。4日、憲法裁判所の弾劾審判で、尹氏は「誰かを引きずり出すということが果たして常識的に可能なことなのか」と検察の捜査結果を全面的に否定した。李氏も、尹氏側が「大統領が『銃を撃って扉を壊して入れ』と言ったことを覚えているか」と聞くと、「裁判で争う余地が多い」と事実上否定した。

法曹界では、検察が尹氏の主張に反する供述を軍関係者から確保したことで、憲法裁が尹氏の主張の信憑性が低いと見なす可能性が高いと見ている。憲法裁は、尹氏側の反対にもかかわらず、検察の捜査記録を弾劾審判の証拠として採用し、審理している。


ク・ミンギ記者 ホ・ドンジュン記者 koo@donga.com