4日に開かれた尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する弾劾審判弁論に、李鎮雨(イ・ジンウ)前首都防衛司令官、呂寅兄(ヨ・インヒョン)前国軍防諜司令官、洪壮源(ホン・ジャンウォン)元 国家情報院第1次長が証人として出席した。尹大統領も被請求人として出席した。
12月3日の「非常戒厳」当日、尹大統領が国会議員を引きずり出すよう指揮官に指示したかどうかが関心事だったが、李氏と呂氏は戒厳当時、尹大統領が指示した内容についてほとんど「答えない」と回答を避けた。憲法裁判所で証言した内容が自身の裁判で不利になり得るためとみられる。
一方、尹大統領は「今回の事件を見ると、実際に何も起こらなかったが、指示をしたのか受けたのか、このような話がまるで湖の上に浮かぶ月影のようなものを追いかけている感じを受けた」と話した。尹大統領は、「国軍統帥権者として優れた将校たちの陳述にあれこれ言いたくない」とし、そのような指示があったかどうかについては具体的な言及を避けて「月影を追いかける」と言い逃れた。
しかし、同日、国会国政調査特別委員会に出席した郭種根(クァク・ジョングン)前陸軍特戦司令官は、「(戒厳当時)大統領が電話して『中にいる人員を外に引きずり出せ』と指示した」とし、「当時はその人員(要員)が本館にいなかった」と明らかにした。「議員や補佐官以外にターゲットがいなかったということか」という質問には「そうだ」と答えた。先月、憲法裁に出席し「国会から議員ではなく(軍)要員を引きずり出すように言った」と発言した金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官の主張に真っ向から反論したのだ。
戒厳当時、国会にはライフルなどで武装した特戦司令部・首都防衛司令部の隊員600人以上が投入され、一部はガラス窓を割って本館に進入した。尹大統領は郭氏に電話し、「ドアを斧で壊してでも」国会本会議場に入り、議員を引きずり出すよう指示し、金氏は「議員が150人にならないよう阻止せよ」と指示したというのが検察の捜査結果だ。武力を動員して国会の戒厳解除要求案の採決を阻止せよという趣旨だ。にもかかわらず、尹大統領は「秩序維持と象徴性の面」から軍を投入したという不合理な主張をし、金氏も荒唐無稽な詭弁で相槌を打っている。
軍を投入して国会を無力化し、令状なく政治家を逮捕しようとしたかどうかは、戒厳の違憲性と内乱罪を立証する重要な要素だ。戒厳から2ヵ月間、検察と警察、高位公職者犯罪捜査処が全方位的に捜査し、裁判所も尹大統領の容疑が立証されたと判断したので逮捕状を発付したのだ。尹大統領だけがいつまで「知らぬ存ぜぬ」で耐えられると思っているのか、ただもどかしいだけだ。
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