
北朝鮮の核・ミサイルの脅威への対応に向けた、海上における「韓国型3軸体系」運用の中核となる韓国海軍の機動艦隊司令部が1日、済州(チェジュ)基地に創設された。
海軍は2日、「機動艦隊司令部は、東、西、南海を管轄する海軍第1、2、3艦隊とは異なり、任務と役割に応じて必要な海域で与えられた任務を遂行する機動部隊」と明らかにした。
機動艦隊司令部は、北朝鮮が弾道ミサイルを発射すれば、レーダーなどで最も早く探知して追跡する代表的な海上戦力である「世宗大王」級(7600トン級)イージス艦3隻をはじめ、「忠武公李舜臣」など駆逐艦6隻を含む主力艦艇13隻を運用する。8200トン級イージス艦1番艦である「正祖大王」が今年末に実戦配備されれば、主力艦は14隻に増える。海軍は、「機動艦隊は、優れた作戦遂行能力をもとに、水上・水中・空中の標的を遠距離で早期に探知し、対艦・対空・対潜・対地武装で攻撃する強力な戦闘力の象徴」と明らかにした。
「戦略機動艦隊」の創設は、北朝鮮がミサイル戦力を強化するなど安全保障環境が急変し、1989年から本格的に議論が始まった。96年、金泳三(キム・ヨンサム)大統領が機動艦隊を含む「海軍力改善計画」を承認すると、機動艦隊司令部の創設に必要なイージス艦などの戦力確保に拍車がかかった。2010年には第7機動戦団をまず創設し、機動艦隊司令部の創設を準備してきた。
機動艦隊司令部のキム・インホ初代司令官(少将)は、「機動艦隊は、国民が必要とするところならどこでも韓国の主権と海洋権益を守る部隊」とし、「有事の際、圧倒的な戦力で戦勝を保証する」と強調した。
孫孝珠 hjson@donga.com