
1980年代、数千億ウォン台の手形詐欺を起こした大物詐欺師、張玲子(チャン・ヨンジャ)氏(81・写真)が5度目の詐欺で懲役刑を宣告された。刑期を全うすれば、計34年間の獄中生活を送ることになる。
清州(チョンジュ)地裁刑事控訴3部(部長判事テ・ジヨン)は24日、偽造有価証券行使の疑いで起訴された張被告の控訴審で、無罪を言い渡した1審判決を破棄し、懲役1年を言い渡し、法廷拘束したと明らかにした。
張被告は2017年7月10日、ソウル瑞草区(ソチョグ)のあるホテルで、ある会社の代表取締役A氏と農産物供給契約を結び、前金として偽造小切手154億2000万ウォンを渡した容疑だ。
これに先立って第1審裁判部は、「小切手が偽造であることが早く明らかになり、張被告は利益を得ていない」として無罪を言い渡した。しかし、控訴審裁判部は張被告が利益を得ていたことと、過去の犯行との類似性などを理由に、懲役刑を言い渡した。テ部長判事は「被告はA氏から受け取った履行保証金3000万ウォンを返還しておらず、過去に有罪を受けた事件当時の偽造小切手の額面金額が今回の事件の偽造小切手と一致する」として「犯行の手口も似ている」と判断した。張被告は今回の判決を不服として最高裁に控訴した。
張被告は、全斗煥(チョン・ドゥファン)政権時代の1982年、6400億ウォン台の手形詐欺で懲役15年の刑を言い渡されて服役し、1992年に仮釈放された。2度目の詐欺で1994年に懲役4年の刑を言い渡され、1998年に光復節(クァンボクチョル)特使として釈放された。2000年に3度目の詐欺で拘束された後、2015年1月に出所した。2018年には、夫の故イ・チョルヒ氏(元中央情報部次長)名義の三星(サムスン)電子の1万株が担保になっているが、解除に金が必要だとして知人をだまして約6億ウォンを騙し取った容疑で起訴され、最高裁判所で懲役4年の確定を受け、22年に出所した。
張基祐 straw825@donga.com