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国民年金「月300万ウォン」の受給者登場、導入から37年ぶり

国民年金「月300万ウォン」の受給者登場、導入から37年ぶり

Posted January. 25, 2025 08:42,   

Updated January. 25, 2025 08:42

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1988年に国民年金制度が導入されて以来37年ぶりに、月300万ウォン以上を受給する加入者が出た。この加入者は年金受給期間を5年延ばし、同じ条件の他の受給者より受給額が増加した。

24日、国民年金公団によると、今年1月、国民年金(老齢年金)受給者のうち、月300万ウォン以上を受給する加入者が初めて出た。この加入者は40年加入基準の所得代替率(受給額)が70%だった制度施行初期から30年以上国民年金を納めてきた。また、この加入者は年金延期制度を活用して受給時期を5年延ばした。年金延期制度は、就職などの理由で希望すると、保険料を支払わずに年金受給時期を最大5年延ばせる制度だ。年金開始時期を遅らせると、期間に応じて年7.2%(月0.6%)年金額が増える。5年遅らせれば合計36%をさらに受け取ることができる。

最近、年金受給時期を遅らせる加入者が増えている。国会保健福祉委員会所属のチェ・ボユン議員(国民の力)が国民年金公団から提出された資料によると、老齢年金受給を遅らせた加入者は2019年4万1521人から昨年6月には12万8809人と3倍以上増加した。現在の年金受給開始年齢は63歳だが、まだ現役で働いている人が多いためとみられる。受給者が「所得のある業務」に従事すると、受給額が減るため受給時期を遅らせているのだ。

高額年金受給者も急増している。公団によると、昨年9月基準で月200万ウォン以上の受給者は4万6250人で、2023年9月の1万7178人に比べて2.7倍増加した。ただ、国民年金基金の枯渇などにより、長期的には高額受給者が減少するとみられる。翰林(ハンリム)大学社会福祉学科のソク・ジェウン教授は、「平均年金受給額が60万ウォン台にとどまるのは、加入期間が短いために現れる独特の特性」としながらも、「今後、低成長・高齢社会を乗り越えるためには、やむを得ず受給額を縮小する形で(改革が)行われるしかない」と話した。


パク・ギョンミン記者 mean@donga.com