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北朝鮮のトランプ大統領就任報道は「2行」、金正恩氏の対米メッセージ出るか注目

北朝鮮のトランプ大統領就任報道は「2行」、金正恩氏の対米メッセージ出るか注目

Posted January. 23, 2025 08:30,   

Updated January. 23, 2025 08:30

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北朝鮮が、トランプ米大統領の就任から2日経った22日、最高人民会議を開いた。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が国内外の政策の方向性を示す施政演説を行う可能性があるため、北朝鮮が考える米朝対話の前提条件についてメッセージを出すか注目される。北朝鮮は、トランプ氏の就任について即座に報道し、暗に期待感を露わにした。

外交関係者からは、正恩氏が施政演説で「核兵器の高度化は元に戻すことは難しい」という基本原則以外に、詳細な対米メッセージは出さないだろうという観測が流れている。統一研究院の洪珉(ホン・ミン)先任研究委員は、「トランプ氏が就任直後に北朝鮮を『核保有国(nuclear power)』と言及したが、北朝鮮としてはトランプ政権の核軍縮交渉の意思を明確に確認できていない状態」とし、「具体的なメッセージを出すとは思えない」と話した。第2次トランプ政権の対北朝鮮政策が具体化するまで、北朝鮮が曖昧さを維持する可能性が高いということだ。

今回の最高人民会議以降、北朝鮮が社会主義憲法から「統一」表現を削除し、「領土条項」を新設する改憲が行われるかどうかが注目されている。南北を「敵対的な二国家」と規定した正恩氏は、領土条項の新設などを指示したが、昨年10月に開かれた最高人民会議後の改憲結果発表には関連の内容はなかった。

北朝鮮の官営メディアである労働新聞は同日、トランプ氏の当選及び就任の事実を、論評をつけず2行で伝えた。金正恩政権になってから、北朝鮮が米大統領の就任式直後に官営メディアを通じて就任の事実を報道したのは初めてだ。外交消息筋は、「北朝鮮がそれだけトランプ政権の就任に神経を尖らせているということだ」と話した。


コ・ドイェ記者 yea@donga.com