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裁判所を包囲し裁判官には脅迫文…怒りを煽って儲けるユーチューバーまで

裁判所を包囲し裁判官には脅迫文…怒りを煽って儲けるユーチューバーまで

Posted January. 18, 2025 08:56,   

Updated January. 18, 2025 08:56

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が逮捕された後、過激な支持者の政治的意思表示が度を越している。拘束令状請求が予想されるソウル西部地裁周辺には16日から数百人が集まり、人間の鎖で裁判所の正門を封鎖し、「法治は死んだ」などのスローガンを叫んだ。横になったり警察ともみ合ったりしたが、裁判所から100m以内は集会が許可されないという現行法を無視する行為だ。一方、大統領逮捕適否審を棄却したソウル中央地裁の判事を狙ったテロ脅迫の書き込みまで登場した。15日には、尹大統領が逮捕された京畿道果川(キョンギド·クァチョン)にある公捜処付近で、50代の男性が焼身自殺する事件もあった。

このような極端な現象は、一部の過激な支持者が自分の期待と現実との乖離に耐えられないことに起因している。彼らの怒りと挫折を活用するユーチューバーも状況悪化の責任が大きい。彼らは光化門(クァンファムン)、漢南洞(ハンナムドン)官邸前など強硬支持層の集会が開かれる場所で先を争って生中継した。一部のユーチューバーは「警護処は発砲しろ」という扇動も躊躇せず、デモ参加者は歓呼してユーチューブで小額の現金後援(スーパーチャット)を送った。過激な発言をすればするほど、収益が増える悪循環構造で、非常戒厳と弾劾に触発された社会的葛藤を商業的に利用する行為だ。1次逮捕の試みがあった1週間(6~12日)の間、韓国国内ユーチューブチャンネルのスーパーチャット収益上位10位のうち、9つが強硬保守または極右ユーチューバーで、スーパーチャット後援だけで平均1億7000万ウォンに上ることが分かった。

尹大統領は、過激なユーチューバーに関心を示し、その地位を高めた。与党「国民の力」の政治家も、保守層の結集に鼓舞されたためか、孤立した島のような彼らに逆らうことはできなかった。その間、一部の無知な宗教家や極右ユーチューバーは、死の活用や殉教といった常識以下の扇動的な発言もした。

私たちは内部的には分裂し、外部的には挑戦にさらされる国難の時期を迎えている。支持していた大統領の弾劾による喪失感は大きいだろうが、過激な行動が容認されることはない。このような時こそ、与野党の指導者は抑制された言葉と行動で統合のリーダーシップを示さなければならない。彼らの言動は正確に記録され、厳しく評価されるだろう。