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「難しすぎる聖書、興味を持てるよう分かりやすく書きました」 芸人チョ・ヘリョンさんが聖書出版

「難しすぎる聖書、興味を持てるよう分かりやすく書きました」 芸人チョ・ヘリョンさんが聖書出版

Posted January. 14, 2025 08:37,   

Updated January. 14, 2025 08:37

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「大人の私も初めて聖書を読んだ時、難しくて何度も本を閉じました。初めて聖書に出会う人々が簡単に理解して興味を持てるように書きました」

9日、ソウル大学路(テハンノ)のあるカフェで会ったお笑い芸人チョ・ヘリョンさんは最近、「チョ・ヘリョンのよく見える聖書物語」(オージェイ・エンタースコム、写真)を出版した理由をこう説明した。小学生でも分かるように整理した新約・旧約聖書の物語に作家のイ・ジョンジュンさんが描いた約1300点の挿絵も添えた。「贖い(あがない)」のような難しい言葉は「お金などで代金を支払って自由にすること」と分かりやすく書いた。文章も聖書の本来の意味から外れない範囲で、できるだけ分かりやすく整理した。また、祭司が着る亜麻布の外衣の上に羽織る袖なしのチョッキである「エポデ」、祭司が手足を洗うために使う「洗盤」、供え物を燃やす祭壇である「燔祭壇」などは絵と共に紹介した。

最も難しかった部分は内容の誤りを防ぐことだったという。チョさんは「絵を中心に聖書の節を説明しようとしたので、内容を圧縮するしかなかった」とし、「その過程で聖書の意味と矛盾する部分がないように解釈が分かれる部分は除外し、専門家の監修も受けた」と話した。監修は白石(ペクソク)大学神学科のキム・ビョングク教授とイ・ヘウォン牧師が担当した。

さすがコメディアンだけあって、初心者でも楽しく読めるよう、度を越さずにウィットも加えた。創世記に登場する双子の兄弟エサウとヤコブを説明する際は、エサウはMBTI「E」で、ヤコブは「Ⅰ」が強いと描写する。昨年、平澤(ピョンテク)大学ピアソン神学専門大学院で歴史神学の博士課程を修了し、7カ月間毎日3時間かけて、この本を書いたという。

チョさんは、自分の本が「聖書を始める人々の案内書になってほしい」という。聖書はイスラエル民族の歴史が背景であり、正しく理解するためには、当時の文化や用語、状況などを説明した関連書籍や注釈を探し続けて読まなければならない。このため、教会に長く通っても聖書の一節だけ知っていて、歴史的脈絡とともに理解している人は意外と少ない。

「一度軽く火を通した肉が食べやすいように、聖書の基本的な内容をわかりやすく面白く説明した本を先に読めば、聖書にもっと興味を感じ、より理解できるのではないでしょうか」

チョさんは「キリスト教徒でなくても、聖書は読めば人生に大いに役立つ本だ」とし、より多くの人に聖書に触れてもらいたいという思いから、誰でも利用できるよう著作権を所有しないことにしたという。


李鎭求 sys1201@donga.com