「夢の舞台での初シーズンを徹底的に準備し、新人王を目指して力強く進んでいく」
新年、米女子ツアー(LPGA)にデビューするユン・イナ(21)は26日、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)のルナミエレ・コンベンションホールで記者会見を開き、「最高の新人選手になりたい」と抱負を語った。ユン・イナは11日に終わったLPGAツアーのクォリファイング(Q)シリーズ最終戦で、5ラウンド合計15アンダー343で単独8位となり、25位まで与えられるLPGAツアーの来季進出権を手にした。
ユン・イナは今季の韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーで25試合に出場し、優勝1回と準優勝4回を含めて「トップ10」に14回入り、大賞と賞金王(12億1141万ウォン)、最少平均ストローク賞(平均70.05打)など個人タイトル3冠に輝いた。ドライバーの飛距離は平均255ヤードで2位だった。韓国舞台で最高のシーズンを送ったユン・イナだが、世界の選手たちと争うQシリーズではトップでの通過には失敗した。ユン・イナは、「誰が新人王争いのライバルになると思うか」という質問に、「多くの選手が立派な技量を持っているので、誰か一人を特定してライバルだと言うのは難しい」と話した。その上で「最大のライバルは自分自身だ。怠惰との戦いに勝って毎日発展すれば、新人王に近づけると思う」と話した。これまでLPGAツアーでは1998年のパク・セリを皮切りに、昨年のユ・ヘランまで計14人の韓国選手が新人王に輝いた。
ユン・イナはLPGAツアーにうまく適応した後、着実に良い成績を出して女子ゴルフ世界ランキング1位に上りたいと話した。ユン・インナは「長期的には世界1位になった後、長い間その座を守りたい。五輪金メダルも取りたい」と話した。
ユン・イナは来年1月19日に出国し、米テキサス州ダラスで練習する計画だ。ユン・イナのLPGAツアーデビュー戦は、来年2月6日(現地時間)開幕のファウンダーズカップになる見通しだ。ユン・イナは、「米国舞台に無事適応するためには、ショートゲームを補強しなければならないと思う」と話した。また、「Qシリーズをやりながらショートゲームの重要性を感じた。韓国とは性質が違う米国の芝生で(ボールを)ピンに寄せるためには多様な技術が必要だ」と話した。
ユン・イナは2022年6月、韓国女子オープンで「誤球のプレー」をして同年9月、韓国女子プロゴルフ協会から3年出場停止懲戒を受けた。今シーズンを控えて協会から懲戒減軽(1年6ヵ月)を受け、4月、国内開幕戦の斗山(トゥサン)ウィーブ選手権を通じてフィールドに復帰した。国内ゴルフ界ではKLPGAツアーの人気スターに浮上したユン・イナが懲戒を軽減された後、1シーズンだけプレーして米国舞台に行くことに好意的でない視線もある。
ユン・イナは「1年間、国内ファンと一緒にできて幸せだった。米国に行けば国内で試合する回数が減るのが残念だが、私がLPGAツアーで成長する姿を見せるのがファンを幸せにすることになるのではないかと思った」と話した。
ユン・イナは同日、ゴルフ有望株のために大韓ゴルフ協会と韓国女子プロゴルフ協会に1億ウォンずつ計2億ウォンを寄付する意向を表明した。ユン・イなは「私がゴルフ発展のためにできることはジュニア選手たちを応援すること。厳しい環境の中で夢を育む選手たちに希望の種になることを願う」と話した。
鄭允喆 trigger@donga.com