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違法戒厳が統治行為であるという尹大統領の「こじつけ談話」

違法戒厳が統治行為であるという尹大統領の「こじつけ談話」

Posted December. 13, 2024 08:34,   

Updated December. 13, 2024 08:34


尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が12日、突然公開した対国民談話で、「大統領の非常戒厳宣布権の行使は、恩赦権の行使、外交権の行使と同じように司法審査の対象とならない統治行為」とし、「大統領の憲法的決断であり統治行為がどうして内乱になり得るのか」と強弁した。戒厳の違憲性、違法性に対する謝罪はせず、「自由民主主義憲政秩序の崩壊を防ぎ、国家機能を正常化しようとした」と3日の戒厳宣布時の認識を繰り返した。

与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表は、「状況を合理化し、事実上、内乱を自白する趣旨の内容」と批判した。最大野党「共に民主党」は、「尹大統領の精神的実体が再確認された。弾劾を念頭に置いて憲法裁判所の弁論要旨を事前に朗読し、極右騒動を扇動し、関係者の証拠隠滅を公開指示したものだ」とし、尹大統領の即時逮捕を求めた。

尹大統領は同日午前、龍山(ヨンサン)大統領室の執務室で29分間の録画談話を発表し、「(野党が)非常戒厳宣布が内乱罪に該当すると言って狂乱の剣舞を踊っている」とし、「弾劾しようが捜査しようが堂々と立ち向かう」と主張した。また、野党を「亡国的な国憲紊乱勢力」と規定し、「連日、多数の力で立法暴挙に明け暮れ、ただ防弾に血眼になっている巨大野党の議会独裁に対抗し、大韓民国の自由民主主義と憲政秩序を守ろうとした」と述べるなど、非常戒厳を合理化する内容がほとんどだった。

尹大統領は戒厳軍の国会投入について、「戒厳宣布放送を見た国会関係者や市民が大挙して集まることに備えて秩序を維持するため」とし、「国会関係者の国会への出入りを妨げないようにした」と主張した。しかし、これは「尹大統領がすぐに(国会の)扉を壊して国会議員を外に引っ張り出すよう指示した」と明らかにした陸軍の郭種根(クァク・ジョングン)特殊戦司令官の証言に真っ向から反する。

尹大統領はまた、「中央選挙管理委員会の選挙管理電算システムがでたらめだ」とし、「だから今回、国防長官に選管委の電算システムを点検するよう指示した」と述べた。保守層の一部が提起した不正選挙疑惑を信じ、選管委に戒厳軍投入を指示したことを認めたのだ。選管委は、「不正選挙に対する強い疑念による疑惑提起は、自身が大統領に当選した選挙管理システムに対する自己否定に他ならない」と批判した。同日の談話発表は、「一線を退く」ことを示唆した7日の112秒の談話に続いて5日ぶりに行われた。

韓氏は、「国民の力」の議員総会で、「今の状況を反省するのではなく、状況を合理化し、事実上、内乱を自白する趣旨の内容」とし、「尹大統領を除名または離党させるための緊急倫理委員会の招集を指示した」と明らかにした。「共に民主党」は、「極端な妄想の表出であり、違法戒厳発動の自白」と批判した。李在明(イ・ジェミョン)代表は、「今日の談話は、なぜ尹大統領を直ちに職務から排除しなければならないのか、また、執権を中止しなければならないのかをあまりにも明白に示した」とし、朴賛大(パク・チャンデ)院内代表は、「尹大統領は極右ユーチューブに深刻に中毒になっている」と強調した。


黃炯? constant25@donga.com