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ストックホルムを照らす韓江氏、「すべての、白いものたちの」一節と市庁舎の外壁装飾

ストックホルムを照らす韓江氏、「すべての、白いものたちの」一節と市庁舎の外壁装飾

Posted December. 09, 2024 08:34,   

Updated December. 09, 2024 08:34


「白いものは本来何でもないが、その何でもないものの中にすべてが含まれている」

7日(現地時間)午後、スウェーデンのストックホルム市庁舎の外壁に小説家、韓江(ハン・ガン)氏の写真とともに、韓氏の作品『すべての、白いものたちの』の一節がハングルと英語で浮かび上がった。ノーベルウィークを迎え、韓氏をはじめとする歴代女性受賞者を収めた映像がレーザー照明(メディアファサード)で投影された。

ノーベル財団は7~15日、毎日午後4時から10時までストックホルム市内16ヵ所で「ノーベルウィークライト」を披露する。ストックホルムは緯度が北緯59度と高く、12月には午後3時頃に日が沈む。

韓氏は、ストックホルム市庁舎で繰り広げられる映像「リーディングライツ」と市庁舎向かいの埠頭「ザ・18人(de Aderton)」に登場する。リーディングライツは、初の女性ノーベル賞受賞者であるマリー・キュリー氏をはじめ、歴代の女性受賞者65人を紹介する9分間の映像であり、デザインスタジオ「レ・アトリエBK」が制作した。受賞者の顔と業績を紹介する映像の中で、韓氏は2回登場する。

「ザ・18人」は、ノーベル文学賞受賞者を選定するスウェーデンのアカデミーの会員数18人を指す言葉だ。今年まで18人の女性ノーベル文学賞受賞者が輩出したことに着想を得たステンドグラス形態の照明作品だ。1909年の受賞者セルマ・ラゲルロフ氏から今年の韓氏まで、女性文学者の肖像を盛り込み、スウェーデン王立工科大学建築学科が制作した。1901年以降、計121人がノーベル文学賞を受賞したが、このうち女性は18人(14.9%)にすぎない。ノーベルウィークのライトアップは今年で5回目を迎え、無料の野外イベントとして開催される。


キム・ミン記者 somin@donga.com