「トランプ氏はヒーローだ。トランプマニアが米国を再び偉大にする」
米プロレス界のレジェンド、ハルク・ホーガン氏（７０）が１８日（現地時間）、ウィスコンシン州ミルウォーキーで開かれた共和党全国大会に姿を現した。トランプ前大統領の応援演説に登場したホーガン氏は、壇上でシャツを両手で引き裂くお得意の「パフォーマンス」を披露した。
ホーガン氏は、共和党を象徴する赤いバンダナをし、サングラスをかけて登場した。壇上に上がったホーガン氏が黒いシャツを引き裂くと、トランプ氏と副大統領候補のＪ・Ｄ・バンス氏の名前が書かれた赤いシャツが姿を現した。会場を埋め尽くした参加者は、このパフォーマンスに熱狂した。トランプ氏も大喜びで、時折、満面の笑みを浮かべていた。
ホーガン氏は、トランプ氏とバンス氏を「私が見た中で最高のタッグだ」と絶賛した。そして「トランプ氏が１１月の大統領選挙で勝利し、皆が再びチャンピオンになるだろう」と叫んだ。
同じく応援演説に登場した極右論客のタッカー・カールソン氏は、３日前にトランプ氏が暗殺未遂をくぐり抜けたことについて、「神のご加護があった」とし、「トランプ氏はもはや一人の男、政党の大統領候補、元大統領ではなく、一国の指導者だ」とし、「指導者の勇気は他の人に勇気を与える」と称賛した。
壇上の一角に、消防ヘルメットと消防服も登場した。銃撃事件時に死亡したペンシルベニア州の消防士のコーリー・コンペラトーレさんの遺品だ。トランプ氏もこのヘルメットにキスをし、黙祷を捧げた。
１５～１８日に開かれた今回の全党大会には、ホワイトハウス通商製造業政策局長を務めたピーター・ナバロ氏、２０１６年の米大統領選でトランプ氏の選挙対策本部長を務めたポール・マナフォート氏、トランプ氏の政治顧問を務めたロジャー・ストーン氏も登場した。彼らは皆、トランプ氏の政権時代に強い影響力を行使したが、２０年の大統領選敗北をめぐって様々な事件に関わり、有罪判決などを受けた。一方、マイク・ペンス元副大統領、ウィリアム・バー元司法長官、ジェームズ・マティス元国防長官など、トランプ１期の主要閣僚の姿はなかった。
米紙ワシントン・ポストは、このことから、トランプ氏が再選すれば、政権２期にも「業務能力」ではなく「忠誠心」を優先した人選が行われることを懸念した。トランプ氏の長男、トランプ・ジュニア氏も最近、政治メディア「アクシオス」に、「私たちと共にいたいふりをする嘘つきたちを阻止したい」と述べ、２０年の大統領選敗北の主張に同意する人を優先的に起用することを示唆した。
イ・ジユン記者 asap@donga.com
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