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三星電子「日本で2ナノのAI加速器半導体を受注」

三星電子「日本で2ナノのAI加速器半導体を受注」

Posted July. 10, 2024 09:02,   

Updated July. 10, 2024 09:02


三星(サムスン)電子が、日本の人工知能(AI)のユニコーン企業から、最先端のAIソリューションをターンキー(一括提供)で受注した。

三星電子は9日、ソウル江南区(カンナムグ)のコエックスで、「三星ファウンドリフォーラム2024」と「セーフ(SAFE)フォーラム2024」を開催した。同日のフォーラムで、三星電子はデザインソリューションパートナー(DSP)のガオンチップスと協力し、日本のプリファードネットワークスの2ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)のAI加速器半導体の供給契約を一括受注したと明らかにした。三星電子がAIソリューションのターンキーサービスの受注を公開したのは、プリファードネットワークスが初めてだ。

プリファードネットワークスは、トヨタやファナックなどから大規模な投資を誘致した日本代表のAIユニコーン企業(企業価値が1兆ウォン以上のスタートアップ)だ。三星電子は、2.5次元の先端パッケージで、日本プリファードネットワークスのAI加速器を量産する計画だ。

三星電子は、ターンキーサービスをファウンドリ・シェアの拡張のための差別化戦略として推進している。ライバルの台湾TSMCが持てなかったメモリとアドバンストパッケージまで一度に提供できるという強みがある。三星電子は、チップの開発から生産にかかる時間が、ファウンドリやメモリ、パッケージ業者をそれぞれ選んだ時より、統合AIソリューションを利用した時は20%ほど短縮されると説明した。

三星電子は、ガオンチップスなどのようなDSP企業との協力拡大にも乗り出す。DSP企業は、ファブレス企業が設計した半導体を、ファウンドリ企業が製造できるように支援するデザインサービスを提供する。回路分析や設計のエラー修正、設計最適化など橋の役割をする。三星電子は、ファウンドリ顧客がDSPを通じて三星のファウンドリサービスを利用できるよう、技術支援や試作品生産などの支援を拡張する方針だ。


ホン・ソクホ記者 will@donga.com