
ナポレオン(1769~1821)が1814年、イギリス、ロシア、プロイセン、オーストリア連合軍によってパリが占領されて権力を奪われた時、自ら命を絶とうと使用した拳銃2丁が7日(現地時間)、フランスで競売にかけられ、169万ユーロ(約25億ウォン)で落札されたと、BBCなどが報じた。落札者の身元は明らかにされていない。
同日、パリ近郊のフォンテーヌブローで競売にかけられた拳銃は、金と銀で細工され、ナポレオンの横顔が刻まれている。箱の中には火薬箱、火薬などを押し込む棒もある。当時の有名な銃製作者ルイ・マラン・ゴセットが製作した。
ナポレオンの自殺が未遂に終わったのは、友人で将軍だったアルマン・ド・コランクールが拳銃から火薬を外したためだ。ナポレオンは忠誠心への感謝の意を込めて拳銃をコランクールに下賜した。コランクールの子孫が管理し、今回の競売に登場した。
フランス文化省は、競売前日の6日、この拳銃2丁を国宝に分類し、輸出を禁止した。これにより、フランス政府は今後30ヵ月間、競売の落札者に買い取りを申し出ることができる。落札者が政府の提示した金額を受け入れた場合、これらの拳銃は国の所有となる。
崔智善 aurinko@donga.com