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米Z世代のブルーカラーがTikTokスターに

Posted June. 12, 2024 09:13,   

Updated June. 12, 2024 09:13

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TikTok、インスタグラム、フェイスブックなどで220万人のフォロワーを持つ米ニューヨークのソーシャルメディア・インフルエンサー、レクシー・アブレウさん(27)。アブレウさんは電柱に登って補修したり、地下で電気パネルを修理する動画で人気を博している。長いつけまつ毛と濃いメイクの20代の白人女性が、袖をまくり上げて電動ドリルを巧みに操る姿に人々は熱狂している。

アブレウさんはもともと大学の学部で医師になるための予備課程(Pre-Med)を踏んでいた。しかし、適性に合わないと感じ、祖父、父の跡を継いで電気技師になることを決めた。2年前、たまたま自分の作業動画をアップしたところ、大きな反響を得たことで、定期的に投稿している。

白人女性のクロエ・ハドソンさん(31)も、派手なまつ毛をつけ、長い髪を振り乱しながら溶接作業をする動画で人気だ。ハドソンさんは、「男性が支配する業界でも女性が活躍できることを見せたかった」と話した。

米紙ウォールストリート・ジャーナルは9日(現地時間)、2人の女性を含め、米国のZ世代の間で最近「ブルーカラー」(生産職技術労働者)関連の投稿が人気トレンドとして定着したと伝えた。若い世代には電柱の補修、溶接などは見慣れない仕事であり、男性が主に活動してきた分野で若い女性が活躍する姿が印象的だったためとみられる。

同紙によると、TikTokで「#ブルーカラー」とハッシュタグをつけた投稿は、最近4ヵ月間で50万個登場した。1年前より64%の増加だ。「#電気技師」「#建設労働」「#機械工」などの投稿も大きな関心を集めている。

新型コロナウイルス感染拡大後、就職が難しくなり、以前は若者が好まなかったブルーカラー職種への関心が高まったことも一因となった。さらに、数人のインフルエンサーが有名になり、多額を稼ぐようになり、その分野の就職需要が大きくなったということだ。

昨年、職業訓練に焦点を当てたコミュニティカレッジに登録した米国の若者は約70万人。1年前より11万2千人増え、関連集計が始まった2018年以来の最高値だと同紙は伝えた。


イ・チョンア記者 clearlee@donga.com