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葬儀場で倒れた喪主、隣の葬儀場の弔問客が助けた

葬儀場で倒れた喪主、隣の葬儀場の弔問客が助けた

Posted June. 10, 2024 09:05,   

Updated June. 10, 2024 09:05

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葬儀場で突然倒れた喪主が隣の殯所の弔問客の冷静な応急措置のおかげで一命を取り留めた。この弔問客はソウル市に勤務するベテラン看護職事務官だったことが後で判明した。

ソウル市によると9日、最近ソウル市のホームページの「褒めましょう」掲示板に「ソウル市庁の看護師イ・ヨンオクさん、お兄さんを助けてくださって本当にありがとうございます」というタイトルの書き込みが投稿された。投稿者は「先月26日、叔母が亡くなって葬儀場を訪れたが、喪主である従兄弟の兄が悲しみとショックで突然倒れた。体がけいれんし筋肉が硬直し、呼吸ができない緊急事態に陥ったので、ひとまず119に通報した」と話した。

続いて「(119)救急隊が到着するまで心肺蘇生法をしていたが、顔と手がすでに紫色に変わるほど状況は急激に悪化した。その時、ある女性の方が「看護師です」と名乗って飛び込んできた」と話した。この女性は、倒れた男性のシャツのボタンを外して、足を立てるよう指示した後、心肺蘇生法を行った。すると、倒れていた男性の脈拍と呼吸が戻り、意識を取り戻した。

緊急事態で男性を救ったこの女性は、ソウル市行政局の公務員で看護師のイ・ヨンオク事務官(56)。イさんは、ソウル市立病院や自治区保健所などで30年間勤務し、今年1月からソウル市健康チームで看護職事務官として働いている。

イさんは東亜日報との電話インタビューで、「当時、隣の葬儀場で緊迫した声が聞こえたので、本能的に緊急事態だと感じた。すぐに駆けつけて意識を失って倒れている患者の手首と頸動脈を確認してみたら、脈がなく呼吸もしなかったので、すぐ心肺蘇生法をした」と話した。「看護師として当然のことをしたまでだ。緊急事態はいつでも起こりうるので、市民らも正確な心肺蘇生法を学ぶ契機になればと思う」と伝えた。


チョン・ヘジン記者 sunrise@donga.com