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住宅難のカナダで「1軒の建物に独立した4戸」のフォープレックスの普及拡大、反発の声も

住宅難のカナダで「1軒の建物に独立した4戸」のフォープレックスの普及拡大、反発の声も

Posted June. 05, 2024 08:30,   

Updated June. 05, 2024 08:30

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最近、カナダで住宅難が深刻化する中、1軒の建物に独立した4世帯が住むフォープレックス(fourplex)を巡る議論が盛んだ。移民は増えたのに、住宅供給が停滞していることから、ジャスティン・トルドー首相(写真)が今年初めから推進してきた対策だが、反発の声も少なくない。

もともと一つの階に複数の世帯が住む北米圏の集合住宅は、主に複数階層デュプレックス(2世帯用)やトリプレックス(3世帯用)の形態が多い。ところが最近、住宅価格が高騰して不満が高まると、カナダ政府は早急に供給を増やそうとフォープレックス(クアッドプレックス)の普及を拡大させようとしている。首相室は4月に今年の予算方針を発表し、「住宅問題は現在の若者にとって最も大きな負担となっている。より多く、より早く建設し、より安く提供する」と推進背景を説明した。

実際、カナダは昨年だけで100万人以上の移民が流入し、住宅賃貸料指数が41年ぶりに最高値を記録した。バンクーバーのワンルームの平均家賃は、昨年基準で2700ドル(約270万ウォン)に跳ね上がった。

英BBCは3日、「労働力不足や複雑な建築許認可手続きに加え、カナダ特有の文化も住宅価格高騰の要因となった」と診断した。カナダの住居形態は、主に高層マンションと一戸建て住宅に分かれている。住居問題の専門家であるアレックス氏は「アパートは移民など貧しい人々が主に暮らすという階級主義的な認識から、トロントは1910年代から宅地を一戸建て住宅用とアパート用に分離する政策ができた」と説明した。主要都市では「中間型」に該当する集合住宅の新築も原則禁止されている。

しかし、約100年が経ち、状況は一転した。カナダ西部のブリティッシュコロンビア州はトルドー首相の政策を「フォープレックスを越えてファイブ・シックスプレックスまで認める」と歓迎した。だが、最大都市であるトロントと首都オタワがある「カナダの中心」オンタリオ州の反発が激しく、「ニンビー」(地域利己主義)に拡大する兆しさえ現れているという。

オンタリオ州のダグ・フォード州首相も最近、「我が州の住民らは一戸建て住宅やタウンハウスを望んでいる」と反対した。


洪禎秀 hong@donga.com