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トランプ氏、懲役刑なら「国民が受け入れるのは難しいだろう」

トランプ氏、懲役刑なら「国民が受け入れるのは難しいだろう」

Posted June. 04, 2024 08:47,   

Updated June. 04, 2024 08:47

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「不倫口止め料」を不正に処理したとされる事件の刑事裁判で有罪評決を受けたトランプ前米大統領(写真)が、懲役刑を宣告される可能性について、「国民が受け入れるのは難しいと思う」とし、「国民はどこかの段階で限界点を迎える」と述べた。来月11日の公判で実刑が宣告されれば、2020年11月に行われた大統領選挙の結果を不服としてトランプ氏の支持者が行った「議事堂乱入事件」のような騒動が起きる可能性があることを示唆したのだ。

トランプ氏は2日、FOXニュースのインタビューで、「自宅軟禁や収監を言い渡された場合、どう対処するのか」と問われると、「私はOKだが、国民が賛成するかどうかはわからない。受け入れるのは難しいと思う」と答えた。トランプ氏はまた、宣告公判が大統領候補を公式確定する共和党全国大会の4日前に開かれることについて、「彼ら(バイデン大統領側)が作ったゲームの一部」とし、「(弁護士たちに)裁判所に何も要請しないように言った」と述べた。

トランプ氏は有罪評決直後の記者会見で、今回の裁判を「詐欺で、八百長」と規定した。起訴から有罪評決まで、大統領選のライバルであるバイデン氏側が自力で勝てそうにないため、司法を武器にしたというのがトランプ氏側の認識だ。

支持者たちもこれに同調し、「上下逆さまの星条旗」を掲げる動きが広がっている。トランプ氏の長男ドナルド・トランプ・ジュニア氏と義理の娘であるララ・トランプ氏、マージョリー・テイラー・グリーン下院議員なども最近、ソーシャルメディアに星条旗を上下逆さまにした写真を相次いで投稿した。トランプ氏の支持者たちは、2020年の大統領選挙が「不正選挙で勝敗が逆転した」という意味で、「上下逆さまの星条旗」運動を展開してきた。

民主党はトランプ氏の発言を強く批判した。アダム・シフ下院議員は、「またもや暴力に訴える危険な行動を犯した」と非難した。

一方、トランプ氏は同日のインタビューで、「世界が制御不能に陥り、『新しい軸』が形成された」とし、「イランが戻ってきたし、北朝鮮も一定部分に戻ってきた」と述べ、バイデン政権の外交政策を批判した。ロシアのプーチン大統領に対しては、「気をつけなければならない」とし、「彼は今、良くないことをしている」と述べた。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com