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「海兵隊員事件」移牒当日に尹大統領と国防長官が3回電話…何をそんなに急いでいたのか

「海兵隊員事件」移牒当日に尹大統領と国防長官が3回電話…何をそんなに急いでいたのか

Posted May. 30, 2024 08:55,   

Updated May. 30, 2024 08:55

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海兵隊捜査団が、「チェ上兵事件」の捜査結果を警察に移牒した当日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防部長官(当時)に3度電話をした通話記録が29日、公開された。また、いわゆる「VIP激怒説」主張の端緒となった国家安全保障室会議があった日、大統領室と国防部長官の通話記録も公開された。抗命容疑で起訴されたパク・ジョンフン大領側が裁判部を通じて通信記録照会をして入手したものだ。

記録によると、尹大統領は昨年8月2日、検事時代に使っていた個人の携帯電話を使用して李氏に3回電話をかけた。昼休みの12時7分、43分、57分に電話をかけ、長くは13分、短くても1分程会話した。大統領の夏休み(2~7日)の初日である同日は、慶尚北道(キョンサンプクト)警察庁への事件移牒(午前)、捜査団長補職解任(昼食)が急ピッチで進行していた時だった。3回の通話を前後して、首相、大統領国家安保室長、行政安全部長官、国務調整室長が国防長官に電話した記録もあった。権力核心部で何が起こったのか。8月8日に4回目の通話があり、その翌日、国防長官は「海兵隊の調査内容を国防部が持ってきて再検討するように」と指示した。

この事件は、20歳の若き海兵隊員の不幸な死が無理な上層部の指示によるものかどうかを見極め、必要な措置を講じれば済むことだった。しかし、大統領が「このようなことで師団長を処罰すれば誰が師団長になるのか」と叱責したという主張が出たことで、大統領室の捜査介入の有無を問う方向に飛び火した。このような中、急な理由があったのか、大統領が昼休みに3度も電話をかけた事実が確認された。

海兵隊司令官の携帯電話で確認された「大統領激怒説」の通話録音とともに、今回の通話記録は昨年7月31日の安保室会議を指している。会議が終わる頃、大統領室の有線電話(02-800-xxxx)で誰かが国防長官と通話した。結局、その会議で出た大統領の発言、その後、国防長官にどのような指示があったかを明らかにすることが捜査の核心だ。その国防長官を尹大統領が総選挙前に駐オーストラリア大使に任命して出国させたことまで絡んでいる。

政府であろうと軍であろうと間違いは起こりうる。しかし、隠蔽して歪曲しようとする瞬間、第2、第3の権力型問題が発生する。真相究明を妨げる力は今、どこにもない。大統領と国防長官の4回の通話記録が出たのに、大統領室で「待ってみよう」と傍観していてはいけない。説明しなければならない時が来た。