Go to contents

海外メディアに映った引きこもり「失敗を恐れる青年が増加」

海外メディアに映った引きこもり「失敗を恐れる青年が増加」

Posted May. 27, 2024 08:48,   

Updated May. 27, 2024 08:48

한국어

ソン・オヒョンさん(32)は、中学生の時を皮切りに5回にわたり2年以上も「引きこもり」の生活をしてきた。27才の時は職場で叱責を受けた後、自信を失い「最も安全な」空間である家に自分を孤立させた。ソンさんは、「家族に会うのが恥ずかしくて、トイレに行く時以外はドアの外にもほとんど出なかった」とし、「食事も、家が空いていたり皆が寝る時にした」と話した。

ソンさんのように社会的関係を断絶する「引きこもり」は、アジアで初めて現れた現象だが、このような青年たちが次第に米国やスペインなどの欧米圏にも広がっていると、米CNN放送は25日(現地時間)報じた。

引きこもりは、日本には150万人、香港には5万人、韓国にも約24万人がいるものと試算される。特に日本の「ひきこもり」は、生活費の上昇や賃金低迷などの経済問題に加え、男性に投影される性別役割の負担が反映された問題と分析される。一人の日本人男性はCNNに対し、「病気の親の世話をし、金も稼がなければならない」という圧迫に、5年間引きこもりの生活をしたと告白した。

専門家たちは、インターネットの使用増加と対面での出会い減少で、青年たちの引きこもりが拡散する可能性があると診断した。高麗(コリョ)大学心理学科のホ・ジウォン教授は、批判に敏感で失敗を恐れる「完璧主義者」性向の青年が増えることも原因の一つだと指摘した。

ソンさんは2019年、引きこもりの青年たちのためのシェアハウス(共有住宅)に入居後、似たような境遇の青年たちと疎通し、次第に世の中に出られるようになった。CNNは、「アジア諸国では、引きこもりの青年たちの社会復帰のために多角的に努力している」と伝えた。


洪禎秀 hong@donga.com