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尹大統領が李強首相と会談、韓中FTA拡大と経済協力強化を協議

尹大統領が李強首相と会談、韓中FTA拡大と経済協力強化を協議

Posted May. 27, 2024 08:46,   

Updated May. 27, 2024 08:46

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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は、第9回韓中日首脳会議を機に訪韓した中国の李強首相との会談で、「韓中両国が直面している共同の挑戦課題が厳しい」とし、「過去30年間、韓中両国が様々な難関を共に乗り越え、互いの発展と成長に貢献してきたように、グローバル複合危機の中でも両国の協力を引き続き強化していくことを望む」と述べた。韓中両国は同日、経済・通商協力、人的・文化交流の強化などを話し合い、韓中自由貿易協定(FTA)拡大のための具体的な方策を議論したという。就任後、ワシントン宣言の採択など米日韓安全保障協力の制度化、経済協力の強化に力を入れてきた尹大統領が、経済的相互依存度が高い域内の韓中日協力を同時に強調したのだ。

尹大統領は同日午後、訪韓した李氏と龍山(ヨンサン)大統領室で行った会談で、「ウクライナ戦争、イスラエル・ハマス事態が続き、世界経済の不確実性も高まっている」とし、「両国が交流と協力を強化し、互いを尊重しながら共同の利益を追求していくことを望む」と述べた。尹大統領と李氏の会談は、昨年9月にインドネシア・ジャカルタで開催されたASEAN首脳会議を機に行われた会談に続いて2回目。

李氏は、中国代表団一行に対する厚いもてなしに感謝するという習近平国家主席の挨拶を伝え、「私たちは開放と包容を堅持し、共感を集め、違いを解消しながら良好な協力のムードを維持してきた」とし、「私たちは互恵-ウィンウィンを堅持し、実質的な協力と利益への融合を強化し、共同の発展と繁栄を促進してきた」と述べた。韓中首脳会談は、米中サプライチェーンの対立の中、経済通商協力の拡大について議論することに焦点が当てられたという。韓中はまた、韓半島情勢に関する議論も行った。尹大統領は前回の会談で、李氏に「北朝鮮の核問題が悪化すればするほど、韓米日協力が強化されるほかない」とし、中国が北朝鮮核問題と関連して、誠実に責任を履行するよう求めたという。

尹大統領は、岸田文雄首相とも首脳会談を行い、両国の協力拡大について協議する。岸田氏の訪韓は昨年5月の韓日首脳会談以来、ちょうど1年ぶりだ。会談では、来年の韓日国交正常化60年に向け、両国国民が体感できる韓日関係改善の実益が強調されるか注目される。韓日首脳は、韓米日の安全保障協力を強調する一方、経済的相互依存度が高い韓中日の協力の必要性を強調するものとみられる。北朝鮮の核・ミサイル技術の高度化など、安全保障の脅威に対する中国の積極的な措置を要請する可能性もある。


張寬錫 jks@donga.com