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駐米中国大使「米中競争はボクシングではなく陸上競技」

駐米中国大使「米中競争はボクシングではなく陸上競技」

Posted April. 23, 2024 08:31,   

Updated April. 23, 2024 08:31

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「(米中関係は)死闘を繰り広げるボクシングではなく、追いつ追われつの陸上競技にならなければならない」

ブリンケン米国務長官の中国訪問を前に、謝鋒・駐米中国大使が24日、「米国が中国に不合理な競争を要求する」という趣旨の発言をした。ブリンケン氏がロシアへの支援停止など、中国に強いメッセージを伝えると予想される中、事前に先手を打とうという意図とみられる。中国国営メディアは、「米国は口出しするな」と神経戦を繰り広げた。

中国国営新華社通信によると、謝氏は19日、米ハーバード大学を訪問し、ケネディスクール初代学長のグラハム・アリソン氏と座談会を行った。謝氏はこの席で、米中競争を陸上競技に例え、「試合開始前から中国の出場資格を剥奪したり、裸足やわらじを履かせて走らせたりしている」とし、「これは競争ではなく、嫌がらせだ」と非難した。米国が中国企業を制裁リストに載せ、先端半導体や装備の対中輸出を阻止したことなどを指摘したものだ。

中国が過剰生産で世界経済に脅威を与えているという指摘にも、「裸足で走る中国が先を行くので、『能力過剰』と脅し、退場を強要するものだ」と反発した。

謝氏は翌20日、ケネディスクールの中国フォーラムの開会式に出席し、祝辞を述べた。聯合ニュースなど台湾メディアは、「演説中に客席にいた何人かが、チベットや香港などでの中国の人権弾圧を問題視して抗議した」と伝えた。

ソーシャルメディアなどに掲載された映像によると、出席者3人が次々と横断幕を取り出し、謝氏に向かって「世界のすべての人権法に違反した」と叫んだ。その後、彼らは関係者によって会場外に連れ出される様子も映し出された。中国国営メディアは抗議デモは報道しなかった。

24日から2泊3日で訪中するブリンケン氏は、中国の習近平国家主席らと会い、北朝鮮とロシア、経済関連問題などを話し合う予定だ。英紙フィナンシャル・タイムズは、「中国が、ロシアに兵器関連技術などを提供しないことを求める要請を拒否すれば、米国は懲罰的措置を警告するだろう」と報じた。中国国営グローバル・タイムズは、「ブリンケン氏の訪中を控えて、米国の中国に対する口調が荒くなった」とし、「米国は中国に威張るのではなく、平等と尊重を基に意思疎通しなければならない」と非難した。


金喆仲 tnf@donga.com