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曺国に触発されたギャング映画みたいな総選挙、崖っぷちで「尹錫悦弾劾」を叫ぶ

曺国に触発されたギャング映画みたいな総選挙、崖っぷちで「尹錫悦弾劾」を叫ぶ

Posted April. 02, 2024 09:03,   

Updated April. 02, 2024 09:03

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2019年の「曺国(チョ・グク)事件」で体面が汚された祖国革新党の曺代表は、最近、市民の歓声に胸がいっぱいになったかのように、方言で「お前ら、ビビっただろう」と叫んだ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾と任期短縮、検察を縮小した「起訴庁」転換が核心公約だ。全く異なる世界観を持つ2つの勢力は、瑞草洞(ソチョドン)の1次戦闘に続き、汝矣島(ヨイド)で2次戦闘を予告している。映画「犯罪との戦争」で崔岷植(チェ・ミンシク)が「お前ら、そのつもりか」と怒った後、河正宇(ハ・ジョンウ)を連れてきてより大きな争いを始めたようにだ。

19年、曺氏一家の捜査に加え、柳在洙(ユ・ジュンス)監察もみ消し、大統領府の蔚山(ウルサン)市長選挙介入捜査は、検事総長だった尹大統領の先制攻撃のようなものだ。権力地形に強力な亀裂を生じさせた。文在寅(ムン・ジェイン)前大統領が、「心の負債」と言った親文のペルソナ、曺氏の人生は荒波に飲み込まれた。これを検事総長の「軟性クーデター」と見る人もいれば、このような見方を「妄想」と一蹴する人もいる。

2審有罪で終わるかと思われた戦いは新たな局面を迎えた。曺氏が「3年は長すぎる」と党を立ち上げたからだ。現政権の総選挙構想になかった変数だ。野党第1党にも意味のある支持率だ。さらに、釜山(プサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)の代表焼酎3つを並べた写真を載せて大統領選レースを暗示し、ジムでは筋肉を披露していた。曺氏は、「非法律的な名誉回復」という個人の目標と政権交代という野党の課題を混同してしまった。尹大統領が検事総長時代に「迫害者」の構図の中で大衆の支持を得たように、逆に権力者である尹大統領に対する反感が曺氏に対するアンダードッグ効果につながるという見方もある。

検察改革を主張する曺国民政首席時代、検察特捜部が最大の全盛期を迎えたのは皮肉なことだ。当時発表された捜査権調整政府案は、検察の特別捜査機能をそのまま維持した。19年秋、A4用紙には、ソウル中央地検の職制表象上、特捜部は文字サイズを最小化にしてやっと検察官の名前を載せることができた。保守陣営に対する過酷な積弊捜査への報復と解釈された。検察改革を叫んでおきながら、実際は検察を利用し、刃が自分に向けられると態度が変わったという指摘を受けた理由だ。

曺氏の有罪確定時に服役2年と被選挙権が制限されるからといって、今回の現象の意味を縮小することは難しいのは、この争いが曺氏個人ではなく「勢力対勢力」の問題だからだ。尹総長の懲戒局面で登場した朴恩貞(パク・ウンジョン)元検事をはじめ、李盛潤(イ・ソンユン)、申成植(シン・ソンシク)氏などおなじみの脇役が複数いる。マルチ商法捜査の専門家として名を馳せた夫の名前も出てくる。「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長は、「李・曺(李在明・曺国)審判」を総選挙の構図に掲げた。尹大統領と韓氏に捜査権がない点が以前と異なり、2審有罪の曺氏はHP(体力)が不足している。司法府がいつ判決を下すかは未知数だ。

旧怨に満ちた彼らは、総選挙後、汝矣島(ヨウィド)の政治舞台の真ん中で2次戦を予告している。最高裁確定判決を控えた人物の創党と院内入りが有力、これに対する歓声。権力闘争を超え、暴力現場の死闘を感じさせる両勢力の激しい対立は、国民にとって幸か不幸か。映画館の観客数が減少したのは、必ずしもパンデミックのせいだけでなく、韓国政界の極端な想像力に映画館が追いつけなかったからかもしれない。