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1発1万7千ウォンでドローン迎撃、英国がレーザー新兵器を公開

1発1万7千ウォンでドローン迎撃、英国がレーザー新兵器を公開

Posted March. 16, 2024 08:43,   

Updated March. 16, 2024 08:43


英国が10ポンド(約1万7千ウォン)で敵の無人機(ドローン)を撃墜できるレーザー新兵器の実証に成功したと明らかにした。迎撃ミサイル1発の価格が通常数十億~数百億ウォンであることを考慮すると、「防空システムのゲームチェンジャーになり得る」と評価されている。

英国防省は11日(現地時間)、ソーシャルメディアX(旧ツイッター)にレーザーを利用した兵器「ドラゴンファイヤー」の実動訓練の様子を捉えた映像を公開した。この兵器は、英国が今年1月に発表したレーザー指向性エネルギー兵器(LDEW)で、エネルギーが入った高出力レーザーを光の速度で発射して標的を攻撃する。標的に10秒ほどレーザーを照射して破壊する方式だ。ドラゴンファイヤーは、英国防省傘下の国防科学技術研究所や欧州最大のミサイルメーカーのMBDAが1億ポンドを投じて開発した。 

映像は今年1月、英スコットランドの英国軍の試験場で撮影されたもので、地上から発射されたレーザーが空中の標的を攻撃する様子が映し出された。レーザーが上空の標的に到達するのに1秒もかからなかった。国防省は「(ドラゴンファイヤーは)空中の標的を攻撃する能力を実証した」とし、「防空システムのゲームチェンジャー」と紹介した。

英国防省によると、ドラゴンファイヤーは1キロ離れたところから1ポンド硬貨を当てることができるという。ただし、正確な射程距離は明らかにしていない。また、1発に10秒ほどレーザーを照射するのにかかる費用は10ポンドにすぎない。米海軍がドローンなどを撃墜するために使用するミサイルSM2の1発当たりの価格200万ドル(約26億ウォン)より15万分の1と安価だ。国防省は、「長期的に現在の迎撃ミサイルの代替になり得る」と明らかにした。

米国もレーザーを利用した兵器を開発してきたが、まだ実戦配備していない。このため、レーザー兵器の限界を指摘する声も出ている。米CNNは13日、「雨、霧、煙はレーザーを散乱させ、効果を弱める」、「動く標的に10秒間固定されていなければ破壊できない」という専門家の意見を伝えた。また、レーザー兵器の特性上、発生する熱を冷却するためのシステムの必要性とレーザー充電の問題なども限界だと、CNNは指摘した。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com