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警察、集会対応用カプサイシン希釈液888リットルを大量購入

警察、集会対応用カプサイシン希釈液888リットルを大量購入

Posted February. 23, 2024 08:33,   

Updated February. 23, 2024 08:33

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警察が、医学部入学定員拡大に反発する医療界の集会や全国民主労働組合総連盟(民労総)の闘争宣言大会など大規模な集会を控え、大量のカプサイシン希釈液を購入したことが22日、分かった。警察内部では、「違法集会に発展することを阻止するための萎縮効果を狙ったもの」とみられている。

警察庁は、カプサイシン希釈液を888リットル購入するという公告を14日と20日の2回にわたって掲示した。警察庁関係者は、「警察が特定の集会を念頭に置いてカプサイシンを実際に使用するかどうか事前に決めることはない」としながらも、「集会が違法・暴力的な性格を帯びれば、集会主体が誰であれ厳正に対応するということだ」と説明した。別の警察関係者は、「カプサイシンは内部訓練での使用など、様々な目的で定期的に購入している」と話した。

警察は昨年、民労総が都心のど真ん中で「野宿デモ」を続けると、違法・暴力デモに限ってカプサイシンを噴射できると明らかにした。警察が過去に制定した「噴射器活用規則」には、△違法集会で生命・身体と財産および公共施設の安全に対する危害の発生を抑制するために必要な場合、△犯人の逮捕または逃亡防止のために必要な場合、カプサイシン使用が可能だと規定している。

警察内外では、最近の集会鎮圧の傾向を考慮すると、警察が実際にカプサイシンを噴射する可能性は高くないと見ている。警察が集会でカプサイシンを使用したのは、2017年3月、朴槿恵(パク・クンヘ)政権の弾劾局面で開かれたデモが最後だ。警察関係者は、「医療界の集会や教師の集会の場合は規律が守られる方なので、警察が先制的に動くことは多くない」と伝えた。

一方、警察は同日午後、全国警備警察ワークショップを開き、今後の警備対策を議論した。この席で、警察庁は今年の違法集会に対する厳正な対応方針を再確認したという。尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長は、「本格化した医療界の違法な集団行動のムードが広がらないよう積極的に対応する」とし、「遵法秩序を確立し、総選挙も平穏に行われるよう、全国の警備警察が総力を挙げて対応してほしい」と注文した。


ソン・ユグン記者 big@donga.com