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プーチン大統領「トランプ氏より予測可能なバイデン氏が望ましい」

プーチン大統領「トランプ氏より予測可能なバイデン氏が望ましい」

Posted February. 16, 2024 08:59,   

Updated February. 16, 2024 08:59

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ロシアのプーチン大統領(写真)が、今年11月の米大統領選挙で「トランプ前大統領よりバイデン大統領が勝利する方がロシアに有益だ」と述べた。バイデン氏の高齢論議については、「米大統領選挙がますます悪質になっている」と述べ、バイデン氏を擁護した。しかし、プーチン氏の回答をめぐって、本音とは違うという見方が多い。

ロイター通信によると、プーチン氏は14日、自国の国営テレビ「ロシア1」とのインタビューで、「誰が米大統領選で勝つのがロシアにとって良いか」という質問に、「バイデン氏だ。彼は経験豊富で予測可能な古いタイプの政治家だ」と答え、「ただ、ロシアは米国民に信任されたいかなる指導者とも仕事を行うだろう」と述べた。

プーチン氏は、バイデン氏の年齢と認知能力に対する懸念については、「ますます悪質になっている」と述べ、米選挙キャンペーンの人身攻撃の面を批判した。プーチン氏は、2021年のスイス・ジュネーブ会議を振り返り、「人々は当時、バイデン氏が有能ではないと言ったが、私はそのようなことを全く感じなかった」とし、「バイデン氏は(発言時に)自分のメモを見たが、私も自分のメモを見た。そんなことは大したことではない」とも述べた。また、バイデン氏が昨年6月、ヘリコプターから降りる際に頭をぶつけたことについては、「誰でも何かに頭をぶつけることがあるのではないか」と反問した。

今回のインタビューが実際のプーチン氏の本音を明らかにしたのかどうかについて意見が分かれる。欧米の安全保障専門家らは、「プーチン氏は、実際にはロシアに友好的なトランプ氏の再選を望んでいるだろう」と見ている。ロシアが望む方向にウクライナ戦争を終わらせるには、孤立主義路線でウクライナ支援に反対するトランプ氏の復帰が有利だという観測からだ。

トランプ氏は同日の選挙集会で、プーチン氏の発言に触れ、「多くの人が私に『あれはよくない』と言うが、そうではない。むしろ、プーチン氏が私に大きな賛辞をくれた」と述べた。ロシアを敵視する米有権者の票心を狙った発言だ。さらに、「再選に成功すれば、ロシアとウクライナの戦争を非常に迅速に終結させるなど驚くべきことを成し遂げたい」とも述べた。


趙은아 achim@donga.com