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ボーイング事故機と同型機10機でボルトの緩みを発見

ボーイング事故機と同型機10機でボルトの緩みを発見

Posted January. 10, 2024 08:05,   

Updated January. 10, 2024 08:05

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「事故旅客機と同型の複数機にドアプラグのボルトの緩みが確認された」(米ユナイテッド航空)

5日、米オレゴン州ポートランド空港で、大惨事になるところだった米アラスカ航空の旅客機、ボーイング737MAX9のドアプラグの脱落事故が、ボーイング社の「組立不良」で起きた可能性が提起された。ドアプラグとは、不要な非常口を防ぐためのカバーパネル。

ユナイテッド航空は8日、同社が保有する旅客機、MAX9の安全点検に着手した結果、複数のドアプラグでボルトの緩みを確認した。ロイター通信は情報筋を引用して、「少なくとも10機近くあり、まだ全数調査が終わっていないため、その数はさらに増える可能性がある」と伝えた。アラスカ航空の旅客機事故が、ボーイング社の過失であることが疑われる。

今回の事故で米連邦航空局(FAA)が運航停止を命じたMAX9は171機、ユナイテッド航空は79機保有している。FAAは、「すべての航空会社に強化された点検基準を伝え、点検結果に基づいて適切な措置を取った後、MAX9の運航を再開することができる」と明らかにした。

現地では、今回の事態が世界最大の航空機メーカーであるボーイング社の危機に発展しないか注目している。ソーシャルメディアなどで、「ボーイング搭乗回避」の動きが広がり、8日の終値基準でボーイング社の株価は8.03%も急落した。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、「今回の事故でボーイング社の時価総額120億ドル(約15兆7500億ウォン)が吹き飛んだ」と伝えた。

ボーイング社の過失と断定するには早すぎるという指摘も出ている。国家運輸安全委員会(NTSB)は、事故旅客機の運航会社であるアラスカ航空が安全措置に適切に従ったかどうかも現在調査中だ。NTSBのジェニファー・ホメンディ委員長は7日、「ドアプラグを回収して精密検査をしなければならない段階」とし、「まだいかなる結論も簡単に下してはならない」と話した。

事故当時、外れたドアプラグは近くのポートランド住宅街の裏庭で発見された。ドアプラグは重量が約28キロもあり、落下によるさらなる惨事が発生した可能性もあった。


イ・ジユン記者 asap@donga.com