尹大統領、「殉職英雄」の子どもたちに「国は皆さんのお父さんを忘れない」

尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領は２２日、国家のために働いて殉職した軍人、警察、消防士らを「制服の英雄」と呼び、彼らの子どもたちを龍山（ヨンサン）大統領室に招待し、「皆さんは一人ではない。皆さんのお父さんのことを思い出し、家族のことを忘れない国家がそばにいることを忘れないでほしい」と述べた。

尹大統領は同日、龍山大統領室の野外庭園「ファイングラス」で、戦死・殉職した軍人、警察、消防士らの配偶者や小学生以下の子ども１４人の計３０人余りを招待し、「国家が、そして大統領が皆さんのお父さんの役割を果たす」と述べた。尹大統領は子どもたちに「何年生ですか」「学校は楽しいですか」と声をかけた。参加した一人の子どもは、尹大統領を見て母親に「大統領なの？」と尋ね、周囲の笑いを誘った。

今回の招待には、２０１６年５月４日、子どもの日の前日に、強風による人的被害を防ごうと出動し、頭を負傷して殉職したホ・スンミン消防尉、１７年８月に江原道鉄原（カンウォンド・チョルウォン）でＫ９自走砲射撃訓練中に爆発事故で殉職したイ・テギュン上士、２０年２月、漢江（ハンガン）に投身した行方不明者の捜索中に殉職したユ・ジェグク警衛の遺族らが含まれた。

尹大統領は、強直性小児麻痺を患っているユ氏の息子、ユ・イヒョン君の夢が書かれたカードを母親のイ・コッニムさんらと共にツリーに掛けた。イヒョン君は、イさんが夫の殉職の知らせにショックを受け、妊娠６ヵ月で早産し、強直性全身麻痺の障害を持って生まれた。

尹大統領は２３日から３日間のクリスマス休暇を迎え、政局の現況報告を受け、国政構想に入る計画だ。

与党「国民の力」で韓東勲（ハン・ドンフン）前法務部長官が非常対策委員長に推戴されたことで、政府と党の関係、総選挙局面を構想するとみられる。最大野党「共に民主党」によると、１月３日の大統領の新年賀詞交歓会に李在明（イ・ジェミョン）代表が出席するとみられ、尹大統領、韓氏、李氏が一堂に会する可能性もある。


イ・サンホン記者 dapaper@donga.com