米国の中央銀行に相当する連邦準備制度理事会(FRB)が2022年3月の強力な引き締め以来、初めて来年金利引き下げを予告し、ピボット(通貨政策の転換)を公式化した。来年3回の利下げを示唆する強力なピボットシグナルに米ダウ工業平均指数が史上最高値を記録し、KOSPI(総合株価指数)も上昇するなどグローバル金融市場が一斉に歓声を上げた。
FRBは13日(現地時間)の連邦公開市場委員会(FOMC)定例会議で、米政策金利を従来の5.25~5.5%で据え置くと発表した。金利据え置きは3会合連続。同日、市場の関心はドットチャートに注がれた。ドットチャートとはFOMC委員17人が各々金利見通しを「点をつけて」表すこと。来年末の金利見通しの中央値は現在の金利より0.75%ポイント低い4.6%(4.5~4.74%)で、来年は0.25%ポイントずつ3回利下げを行うことを示唆した。米連邦準備理事会のジェローム・パウエル議長は記者会見で米国の物価が予想より早く落ち着いたと楽観論を述べた。パウエル議長は「(金利引き下げ議論が)可視化し始める時点で、今日の(FOMC)会合の主なテーマでもあった」と話した。また「金利はピークに達したか、それに近づいた」とし、強力な引き締めサイクルが事実上終了したことを宣言した。
1年9カ月間にわたって11回、計5.25%ポイントを上げてきたFRBのピボット公式化を受けて株式市場は急上昇した。 米ダウ指数は1.4%急騰し、史上初めて3万7000の大台を突破し、大型株のスタンダード&プアーズ(S&P)500とナスダック指数も軒並み昨年1月以降の最高値を記録した。14日、 KOSPI は前日比1.34%上昇した2544.18で取引を終えた。 対ドル・ウォン相場も24.5ウォン安の1ドル=1295.4ウォンで取引を終えた。
金玹秀 kimhs@donga.com