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インドのトンネル崩落事故、41人の作業員全員救出

インドのトンネル崩落事故、41人の作業員全員救出

Posted November. 30, 2023 09:00,   

Updated November. 30, 2023 09:00

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28日夜、インド北部ヒマラヤ山脈のトンネル工事現場。直径約90センチの狭い金属製のパイプから黄色のヘルメットをかぶった男性が顔を出すと、救助隊員や家族は、「バーラト・マタ・キ・ジャイ(Bharat Mata ki Jai=母なるインド万歳)と歓声を上げた。高速道路のトンネル工事中にトンネルの一部が崩れ落ち、トンネルの中に閉じ込められた作業員が17日ぶりに外に出た瞬間だった。この男性をはじめ、トンネルの中に閉じ込められていた作業員41人全員が1時間で無事救出された。

AP通信などによると、12日、インド北部ウッタラカンド州のシルクヤラ・トンネルの建設中にトンネルの一部が崩れ落ちた。トンネルの入口から約200メートル離れた場所で作業中だった作業員たちは身動きが取れなくなった。彼らの生存が確認されたのは事故から10日後だった。21日、救助隊は入口周辺の別の場所に穴を開け、60メートルの厚さの瓦礫の山を突き破り、医療用内視鏡カメラを入れることに成功した。幸い、作業員全員が生存していた。救助隊は、細いパイプを作業員が孤立した地点まで通し、酸素や水、食料、薬などを供給した。12人の医師がトンネルの外で待機し、作業員の状態を確認した。

救助隊の次の作戦は、直径約90センチの金属製のパイプを60メートルの厚さの瓦礫の中に押し込むことだった。作業員がこのパイプで外に出るという計画だった。そのため大型ドリルを動員したが、瓦礫の中の金属や石のためにドリルが何度も故障した。作業員がいる場所を数メートル残してこれ以上進むことができなかった。結局、24日から救助隊員20人ほどが直接、瓦礫を手で掘って穴を開け、28日午後、金属製のパイプが作業員の所に到達した。救助隊は、車輪付きの担架に作業員を一人ずつ乗せて外に運び出した。

ある救助隊員は、インドの放送局とのインタビューで、「閉じ込められた作業員たちは、トンネルで私たちを見つけたとき、とても喜んでいた。一部の人は私に駆け寄って抱きついてきた」と語った。41人の作業員は出てくるやいなや近くの病院に搬送された。健康状態は良好だという。インドのモディ首相は声明を発表し、「救出活動に携わったすべての人たちに敬意を表したい。彼らの勇気と決意が作業員たちに新しい命を与えた」と述べた。


ユン・ダビン記者 empty@donga.com